黒コントロール

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[[黒]]の得意とする[[クリーチャー]][[除去]]や[[手札破壊]]をベースに、[[対戦相手]]と[[戦場]]を[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]することを狙う。
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[[エンドカード]]は[[ドレイン]]系の[[呪文]]や[[大型クリーチャー]]が主であるが、時代によって[[カード]]自体はまちまち。
 
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黎明期から現在まで非常に人気のある[[デッキタイプ]]であり、[[環境]]によって構成は様々。黒は[[色拘束]]が強いカードや、[[単色デッキ]]で組まれることでより威力を発揮するカードが多いため、環境に現れた強力なカードを最大限に使いたいが為に組まれたりもする。
 
黎明期から現在まで非常に人気のある[[デッキタイプ]]であり、[[環境]]によって構成は様々。黒は[[色拘束]]が強いカードや、[[単色デッキ]]で組まれることでより威力を発揮するカードが多いため、環境に現れた強力なカードを最大限に使いたいが為に組まれたりもする。
  
手札破壊を持つ性質上、[[コンボデッキ]]や[[パーミッション]]には有利。ピンポイントでのクリーチャー除去も豊富なため、中速[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]相手にも互角以上に戦える。
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手札破壊を持つ性質上、[[コンボデッキ]]や[[パーミッション]]には有利。ピンポイントでのクリーチャー除去も豊富なため、中速[[ビートダウン デッキ|ビートダウン]]相手にも互角以上に戦える。
  
 
一方、[[手札]]の消費が激しい[[ウィニー]]は、手札破壊の効果が薄くなること、黒に[[ライフロス]]を要求するカードが多く[[ダメージレース]]で押し切られやすいことから相性が悪い。特にこの傾向が顕著な[[スライ]]や、多くの黒の除去が効かない[[黒ウィニー]]などは苦手。しかしこれに関しては、環境に存在するドレインカードや、除去特に[[全体除去]]の速度や質次第で挽回も不可能ではない。
 
一方、[[手札]]の消費が激しい[[ウィニー]]は、手札破壊の効果が薄くなること、黒に[[ライフロス]]を要求するカードが多く[[ダメージレース]]で押し切られやすいことから相性が悪い。特にこの傾向が顕著な[[スライ]]や、多くの黒の除去が効かない[[黒ウィニー]]などは苦手。しかしこれに関しては、環境に存在するドレインカードや、除去特に[[全体除去]]の速度や質次第で挽回も不可能ではない。
  
 
その他にも、[[プロテクション]]や[[アーティファクト]]、[[エンチャント]]は、手札破壊やアーティファクトに頼らなければ処理が困難なため、[[メタる|メタられる]]と[[色対策カード]]の質によってはどうしようもなくなってしまう場合もある。
 
その他にも、[[プロテクション]]や[[アーティファクト]]、[[エンチャント]]は、手札破壊やアーティファクトに頼らなければ処理が困難なため、[[メタる|メタられる]]と[[色対策カード]]の質によってはどうしようもなくなってしまう場合もある。
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==イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期==
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[[団結のドミナリア]]で優秀な黒のカードが多数追加されたことにより、[[クリーチャー]]を主軸とした'''黒単ミッドレンジ'''(''Mono-black Midrange'')が登場した。
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[[しつこい負け犬/Tenacious Underdog]]や[[黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse]]などの優秀なクリーチャー、および[[ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil]]や[[不笑のソリン/Sorin the Mirthless]]といったプレインズウォーカーを各種[[除去]]でバックアップしていく。[[単色デッキ]]のため[[色事故]]の恐れがなく、[[ペインランド]]を使わないため[[ライフ]]面で優位を得やすいのも強みである。
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[[2022年]]10月10日に[[食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre]]が[[禁止カード]]に指定されると、黒系の多色ミッドレンジより[[カードプール]]が狭い分相対的に弱体化幅が大きくなり、[[メタゲーム]]から数を減らした。特に[[アグロ]]デッキや[[婚礼の発表/Wedding Announcement]]のような横展開への対処力が低下したことは大きなマイナスであった。
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*厳密にはアグロ寄り、ミッドレンジ寄り、コントロール寄りとデッキ[[構築]]により微妙な速度の差異があり、[[プレイヤー]]からも黒単アグロや黒単コントロールと呼ばれることがあるなどその認識には幅がある。事実、MTGアリーナの日本公式ツイッターでは下記のサンプルリストを黒単コントロールと呼んでいた<ref>[https://twitter.com/MTGArenaJP/status/1568875871397888005 @MTGArenaJP](MTGアリーナ日本公式Twitter [[2022年]]9月11日)</ref>。ただしカバレージ記事ではこれらを「黒単ミッドレンジ」とひとくくりにしており<ref>[https://mtg-jp.com/coverage/japanopen2022/article/0036303/ マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022 予選ラウンド メタゲーム・ブレイクダウン](MTG日本公式イベントカバレージ [[2022年]]9月12日 [[伊藤敦]]著)</ref>、当項目でもその表記に従った。
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===サンプルレシピ===
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*備考
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**[[マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022]] 準優勝([https://mtg-jp.com/coverage/japanopen2022/decklist/0036306/ リスト参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/japanopen2022/ 順位参考])
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**使用者:O. Nozomi
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**[[スタンダード]]([[イニストラード:真夜中の狩り]]+[[イニストラード:真紅の契り]]+[[神河:輝ける世界]]+[[ニューカペナの街角]]+[[団結のドミナリア]])
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*[[食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre]]禁止前のリスト。
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**1[[マナ]]の[[クリーチャー]]に[[進化した潜伏工作員/Evolved Sleeper]]ではなく[[隠し幕/Concealing Curtains]]を採用したタイプ。
  
 
==ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期==
 
==ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期==
[[イニストラード:真夜中の狩り]]の参入後、[[クリーチャー]]を多用するタイプの[[黒単色デッキ|黒単色]]の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]が[[スタンダード]]環境に姿を現した。
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[[イニストラード:真夜中の狩り]]の参入後、[[クリーチャー]]を多用するタイプの[[黒単色デッキ|黒単色]]の[[コントロールデッキ]]が[[スタンダード]]環境に姿を現した。
  
 
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[[ひきつり目/Eyetwitch]]や[[よろめく怪異/Shambling Ghast]]などの[[死亡誘発]]持ちと、[[検体探し/Hunt for Specimens]]や[[害獣召喚学/Pest Summoning]]で[[生成]]される[[邪魔者]]・[[トークン]]を、[[チャンプブロック]]に使うか、[[命取りの論争/Deadly Dispute]]や[[スカルポートの商人/Skullport Merchant]]で[[生け贄に捧げる]]か、あるいは[[雪上の血痕/Blood on the Snow]]や[[食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre]]などの[[全体除去]]に巻き込んで[[アドバンテージ]]を稼ぐ。
 
[[ひきつり目/Eyetwitch]]や[[よろめく怪異/Shambling Ghast]]などの[[死亡誘発]]持ちと、[[検体探し/Hunt for Specimens]]や[[害獣召喚学/Pest Summoning]]で[[生成]]される[[邪魔者]]・[[トークン]]を、[[チャンプブロック]]に使うか、[[命取りの論争/Deadly Dispute]]や[[スカルポートの商人/Skullport Merchant]]で[[生け贄に捧げる]]か、あるいは[[雪上の血痕/Blood on the Snow]]や[[食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre]]などの[[全体除去]]に巻き込んで[[アドバンテージ]]を稼ぐ。
  
最後は[[ミシュラランド]]か、[[蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen]]、[[オニキス教授/Professor Onyx]]、[[嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies|星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor]]といった[[重い]][[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]で勝負を決める。
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最後は[[ミシュラランド]]か、[[蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen]]、[[オニキス教授/Professor Onyx]]、[[嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies|星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostor]]といった[[重い]][[プレインズウォーカー]]で勝負を決める。
  
 
===サンプルリスト===
 
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==マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期==
 
==マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期==
[[暴露/Unmask]]や[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]で[[手札破壊]]しつつ、[[疫病吐き/Plague Spitter]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]で[[戦場]]を[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]する[[デッキ]]が登場した。
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[[暴露/Unmask]]や[[深淵の死霊/Abyssal Specter]]で[[手札破壊]]しつつ、[[疫病吐き/Plague Spitter]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]で[[戦場]]を[[コントロール (俗語)|コントロール]]する[[デッキ]]が登場した。
  
 
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[[ライフロス]]が激しい上、[[ダメージソース]]がクリーチャーの[[攻撃]]だけでは[[デッキ]]としての線があまりにも細いため、[[プレイヤー]]を[[対象]]に取れる[[ドレイン]]カードが追加の[[エンドカード|勝ち手段]]として用いられる。以前は[[堕落/Corrupt]]が最有力であったが、[[テーロス]]以降はETB持ちクリーチャーなどで稼いだ[[信心]]を利用できる[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]が重視されるようになった。信心を増やしながら相手のクリーチャーを除去できるカードとして[[クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches]]や[[土牢/Oubliette‎]]が重視される。そちらは[[黒単信心#パウパー|黒単信心]]を参照。
 
[[ライフロス]]が激しい上、[[ダメージソース]]がクリーチャーの[[攻撃]]だけでは[[デッキ]]としての線があまりにも細いため、[[プレイヤー]]を[[対象]]に取れる[[ドレイン]]カードが追加の[[エンドカード|勝ち手段]]として用いられる。以前は[[堕落/Corrupt]]が最有力であったが、[[テーロス]]以降はETB持ちクリーチャーなどで稼いだ[[信心]]を利用できる[[アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel]]が重視されるようになった。信心を増やしながら相手のクリーチャーを除去できるカードとして[[クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches]]や[[土牢/Oubliette‎]]が重視される。そちらは[[黒単信心#パウパー|黒単信心]]を参照。
  
黎明期には[[ビートダウン]]への強さからメタの中心にいたデッキ。その後は[[夜の犠牲/Victim of Night]]や[[ゲスの評決/Geth's Verdict]]など優秀な除去を獲得してはいたものの、他のデッキの強化や新しいデッキの成立に比べ相対的に弱体化していった。テーロス以降は禁止改定により苦手なデッキが消滅・弱体化したこともあり[[トップメタ]]の一角に返り咲いている。
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黎明期には[[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]への強さからメタの中心にいたデッキ。その後は[[夜の犠牲/Victim of Night]]や[[ゲスの評決/Geth's Verdict]]など優秀な除去を獲得してはいたものの、他のデッキの強化や新しいデッキの成立に比べ相対的に弱体化していった。テーロス以降は禁止改定により苦手なデッキが消滅・弱体化したこともあり[[トップメタ]]の一角に返り咲いている。
  
 
===初期型===
 
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==脚注==
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==参考==
 
==参考==

2023年4月13日 (木) 14:55時点における版

黒コントロール(Mono Black Control)は、黒単色コントロールデッキ。略して「黒コン」とも呼ばれる。

目次

概要

の得意とするクリーチャー除去手札破壊をベースに、対戦相手戦場コントロールすることを狙う。

エンドカードドレイン系の呪文大型クリーチャーが主であるが、時代によってカード自体はまちまち。

黎明期から現在まで非常に人気のあるデッキタイプであり、環境によって構成は様々。黒は色拘束が強いカードや、単色デッキで組まれることでより威力を発揮するカードが多いため、環境に現れた強力なカードを最大限に使いたいが為に組まれたりもする。

手札破壊を持つ性質上、コンボデッキパーミッションには有利。ピンポイントでのクリーチャー除去も豊富なため、中速ビートダウン相手にも互角以上に戦える。

一方、手札の消費が激しいウィニーは、手札破壊の効果が薄くなること、黒にライフロスを要求するカードが多くダメージレースで押し切られやすいことから相性が悪い。特にこの傾向が顕著なスライや、多くの黒の除去が効かない黒ウィニーなどは苦手。しかしこれに関しては、環境に存在するドレインカードや、除去特に全体除去の速度や質次第で挽回も不可能ではない。

その他にも、プロテクションアーティファクトエンチャントは、手札破壊やアーティファクトに頼らなければ処理が困難なため、メタられる色対策カードの質によってはどうしようもなくなってしまう場合もある。

イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期

団結のドミナリアで優秀な黒のカードが多数追加されたことにより、クリーチャーを主軸とした黒単ミッドレンジ(Mono-black Midrange)が登場した。



しつこい負け犬/Tenacious Underdog黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypseなどの優秀なクリーチャー、およびヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil不笑のソリン/Sorin the Mirthlessといったプレインズウォーカーを各種除去でバックアップしていく。単色デッキのため色事故の恐れがなく、ペインランドを使わないためライフ面で優位を得やすいのも強みである。

2022年10月10日に食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre禁止カードに指定されると、黒系の多色ミッドレンジよりカードプールが狭い分相対的に弱体化幅が大きくなり、メタゲームから数を減らした。特にアグロデッキや婚礼の発表/Wedding Announcementのような横展開への対処力が低下したことは大きなマイナスであった。

  • 厳密にはアグロ寄り、ミッドレンジ寄り、コントロール寄りとデッキ構築により微妙な速度の差異があり、プレイヤーからも黒単アグロや黒単コントロールと呼ばれることがあるなどその認識には幅がある。事実、MTGアリーナの日本公式ツイッターでは下記のサンプルリストを黒単コントロールと呼んでいた[1]。ただしカバレージ記事ではこれらを「黒単ミッドレンジ」とひとくくりにしており[2]、当項目でもその表記に従った。

サンプルレシピ

Mono-black Midrange [1]
土地 (26)
23 沼/Swamp
2 道路脇の聖遺/Roadside Reliquary
1 見捨てられたぬかるみ、竹沼/Takenuma, Abandoned Mire
クリーチャー (14)
2 隠し幕/Concealing Curtains
4 しつこい負け犬/Tenacious Underdog
4 墓地の侵入者/Graveyard Trespasser
4 黙示録、シェオルドレッド/Sheoldred, the Apocalypse
呪文 (20)
2 切り崩し/Cut Down
3 冥府の掌握/Infernal Grasp
3 勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster
3 食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre
1 セレスタス/The Celestus
4 絶望招来/Invoke Despair
2 ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil
2 不笑のソリン/Sorin the Mirthless
サイドボード (15)
1 真夜中の空、殉至/Junji, the Midnight Sky
4 強迫/Duress
1 切り崩し/Cut Down
1 真髄の針/Pithing Needle
2 寄生性掌握/Parasitic Grasp
1 冥府の掌握/Infernal Grasp
1 窃取/Pilfer
1 食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre
2 未認可霊柩車/Unlicensed Hearse
1 勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster

ゼンディカーの夜明け〜ニューカペナの街角期

イニストラード:真夜中の狩りの参入後、クリーチャーを多用するタイプの黒単色コントロールデッキスタンダード環境に姿を現した。



ひきつり目/Eyetwitchよろめく怪異/Shambling Ghastなどの死亡誘発持ちと、検体探し/Hunt for Specimens害獣召喚学/Pest Summoning生成される邪魔者トークンを、チャンプブロックに使うか、命取りの論争/Deadly Disputeスカルポートの商人/Skullport Merchant生け贄に捧げるか、あるいは雪上の血痕/Blood on the Snow食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacreなどの全体除去に巻き込んでアドバンテージを稼ぐ。

最後はミシュラランドか、蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queenオニキス教授/Professor Onyx星界の騙し屋、ティボルト/Tibalt, Cosmic Impostorといった重いプレインズウォーカーで勝負を決める。

サンプルリスト

Mono-Black Control [2]
土地 (23)
4 不詳の安息地/Faceless Haven
2 廃墟の地/Field of Ruin
2 目玉の暴君の住処/Hive of the Eye Tyrant
15 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp
クリーチャー (14)
4 ひきつり目/Eyetwitch
3 夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger
4 よろめく怪異/Shambling Ghast
2 スカルポートの商人/Skullport Merchant
1 嘘の神、ヴァルキー/Valki, God of Lies
呪文 (24)
4 蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen
2 オニキス教授/Professor Onyx
4 雪上の血痕/Blood on the Snow
1 踊り食い/Eaten Alive
1 検体探し/Hunt for Specimens
3 命取りの論争/Deadly Dispute
1 ハグラの噛み殺し/Hagra Mauling
2 冥府の掌握/Infernal Grasp
1 魂の粉砕/Soul Shatter
2 セレスタス/The Celestus
3 食肉鉤虐殺事件/The Meathook Massacre
サイドボード (15)
1 過去対面法/Confront the Past
1 封印突破法/Containment Breach
1 激しい恐怖/Crippling Fear
1 環境科学/Environmental Sciences
1 落第/Flunk
1 マスコット展示会/Mascot Exhibition
1 壊死放出法/Necrotic Fumes
1 害獣召喚学/Pest Summoning
4 スカイクレイブの影/Skyclave Shade
3 才能の試験/Test of Talents

イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019+ラヴニカのギルド期

前環境黒単色デッキ彩色の灯籠/Chromatic Lanternを組み込んだ、彩色黒単(Chromatic Black)が登場した。



各種除去で時間を稼ぎ、陰謀団の要塞/Cabal Strongholdの大量マナで勝負を決める基本戦略は前環境と同じ。大きな違いは首謀者の収得/Mastermind's Acquisitionによるウィッシュボードが取り入れられていることで、彩色の灯籠を前提に、苦悩火/Banefire浄化の輝き/Cleansing Nova原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamityなど様々なカードが採用される。

サンプルレシピ

Chromatic Black [3]
土地 (25)
4 陰謀団の要塞/Cabal Stronghold
21 沼/Swamp
クリーチャー (4)
2 殺戮の暴君/Carnage Tyrant
1 悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok
1 リッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight
呪文 (31)
4 ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza
2 黄金の死/Golden Demise
4 首謀者の収得/Mastermind's Acquisition
3 煤の儀式/Ritual of Soot
2 喪心/Cast Down
3 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
4 彩色の灯籠/Chromatic Lantern
2 魔学コンパス/Thaumatic Compass
4 宝物の地図/Treasure Map
3 最古再誕/The Eldest Reborn
サイドボード (15)
1 黄金の死/Golden Demise
1 煤の儀式/Ritual of Soot
1 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
1 アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast
1 苦悩火/Banefire
1 浄化の輝き/Cleansing Nova
4 強迫/Duress
2 渇望の時/Moment of Craving
1 鮮血の秘儀/Sanguine Sacrament
1 秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker
1 原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamity


カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019期

ドミナリア参入後、陰謀団の要塞/Cabal Strongholdを中心に据えた黒単色コントロールデッキが登場した。



致命的な一押し/Fatal Push大災厄/Doomfallヴラスカの侮辱/Vraska's Contemptなどの除去手札破壊対戦相手の攻勢を凌ぎつつ土地を並べ、闇の取り引き/Dark Bargainウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza手札を補充。最後は陰謀団の要塞や太陽の聖域/Sanctum of the Sunが生み出す膨大なマナから、霰炎の責め苦/Torment of HailfireなどのX呪文キッカー込みのリッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight唱えて勝負を決める。

サンプルレシピ

Mono-Black Control [4]
土地 (24)
3 陰謀団の要塞/Cabal Stronghold
21 沼/Swamp
クリーチャー (8)
2 豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury
2 リッチの騎士、ジョス・ヴェス/Josu Vess, Lich Knight
1 原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death
3 歩行バリスタ/Walking Ballista
呪文 (28)
1 橋上の戦い/Battle at the Bridge
2 バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning
4 大災厄/Doomfall
1 不帰+回帰/Never+Return
2 霰炎の責め苦/Torment of Hailfire
1 喪心/Cast Down
2 闇の取り引き/Dark Bargain
4 致命的な一押し/Fatal Push
1 渇望の時/Moment of Craving
4 ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
2 アゾールの門口/Azor's Gateway
4 ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza
サイドボード (15)
1 橋上の戦い/Battle at the Bridge
1 バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning
1 渇望の時/Moment of Craving
2 アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast
3 没収の曲杖/Crook of Condemnation
4 強迫/Duress
1 黄金の死/Golden Demise
2 失われた遺産/Lost Legacy


ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期

信心ギミックを中心とする黒単色ミッドレンジである黒単信心(Mono-Black Devotion)が存在する。



詳細は黒単信心を参照。

時のらせんブロック期

時のらせんブロック期は、「黒い神の怒り/Wrath of God」こと滅び/Damnationをベースにしたコントロールデッキが存在した。特に時のらせんブロック構築で有力なタイプだったが、スタンダードにも存在した。



突然の死/Sudden Death堕落の触手/Tendrils of Corruption殺戮の契約/Slaughter Pactなどの単体除去によって序盤の攻勢をしのぎ、滅びによってカード・アドバンテージを稼ぐのが基本的な戦略。特に堕落の触手はライフを稼ぐのにも役立った。時のらせんブロック構築では、幽体の魔力/Spectral Force対策に大物狙い/Big Game Hunterが使われることもあった。

この環境にはに実用的なドローが無いため、手札破壊から一気に大型クリーチャーへ繋ぎゲームを決めるのが重要となる。

フィニッシャーには手札破壊と相性がよいファイレクシアのトーテム像/Phyrexian Totem、制圧力のある要塞の監視者/Stronghold Overseerセンギアの吸血魔/Sengir Nosferatuがよく用いられた。未来予知参入後は黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackbladeが使われることが多かった。

デッキ内のカードが3マナ以降に偏っていたため、マナ加速として虹色のレンズ/Prismatic Lens精神石/Mind Stoneがよく採用されていた。

時のらせんブロック構築では、メタゲームで最有力視されたスライに対して、除去兼回復の役割を果たす堕落の触手、火力で除去されづらい高タフネスのクリーチャーが有効だった。

未来予知参入後の時のらせんブロック構築では、ニヒリスコントロールとも呼ばれる、小悪疫/Smallpoxを中心としたものが主流となった。


スタンダード版

RAV+TSP [5]
土地 (23)
19 沼/Swamp
4 草むした墓/Overgrown Tomb
クリーチャー (15)
4 惑乱の死霊/Hypnotic Specter
4 闇の腹心/Dark Confidant
3 墓生まれの詩神/Graveborn Muse
4 黒き剣の継承者コーラシュ/Korlash, Heir to Blackblade
呪文 (22)
4 精神石/Mind Stone
4 堕落の触手/Tendrils of Corruption
2 魂の消耗/Consume Spirit
2 ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
3 呆然/Stupor
3 突然の死/Sudden Death
2 滅び/Damnation
2 殺戮の契約/Slaughter Pact
サイドボード (15)
4 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
4 虚空の力線/Leyline of the Void
3 クローサの掌握/Krosan Grip
1 滅び/Damnation
3 十二足獣/Dodecapod


ミラディン・ブロック期

帰ってきた悪疫/Poxこと死の雲/Death Cloudを利用したデスクラウド型が登場した。



黒緑の構成をとることが多いので細かい解説はデスクラウドを参照。

黒単のものは世界のるつぼ/Crucible of Worldsを使用したるつぼクラウドがある。

オデッセイ・ブロック期

トーメント重視を全面的に押し出していたため、オデッセイ・ブロック構築および当時のスタンダード環境で一大勢力を形成する。



無垢の血/Innocent Bloodチェイナーの布告/Chainer's Edictもぎとり/Mutilateをフル投入したマス・デストラクション型が流行する。

陰謀団の貴重品室/Cabal Coffersからの大量マナにより、ミラーリ/Mirari次元の門/Planar Portalを有効利用できた。

とどめはミラーリ経由の堕落/Corrupt霊魂焼却/Soul Burn無垢の血/Innocent Bloodを減らして戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadfulナントゥーコの影/Nantuko Shadeで押し切るタイプもある。また、相手次第では消えないこだま/Haunting Echoes投了に追い込むことも。

インベイジョン・ブロック期は、ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaカード引くアリーナドレイン。→*1

オンスロート・ブロックが入ると燻し/Smotherアンデッドの剣闘士/Undead Gladiatorが追加され、完成度が更に高まった。→*2

また、陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minionを主力にしたノワールも登場。


スタンダード版

後期型

ODY+ONS [6]
土地 (26)
23 沼/Swamp
3 陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
クリーチャー (4)
2 アンデッドの剣闘士/Undead Gladiator
2 戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful
呪文 (30)
2 陰謀団式療法/Cabal Therapy
4 チェイナーの布告/Chainer's Edict
3 堕落/Corrupt
4 魔性の教示者/Diabolic Tutor
4 強迫/Duress
1 消えないこだま/Haunting Echoes
1 精神ヘドロ/Mind Sludge
1 ミラーリ/Mirari
4 もぎとり/Mutilate
2 占骨術/Skeletal Scrying
4 燻し/Smother
サイドボード (15)
1 堕落/Corrupt
3 墓生まれの詩神/Graveborn Muse
2 ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion
1 消えないこだま/Haunting Echoes
1 精神ヘドロ/Mind Sludge
4 ナントゥーコの影/Nantuko Shade
1 激浪の複製機/Riptide Replicator
2 萎縮した卑劣漢/Withered Wretch


初期型

Mono-Black Control [7]
土地 (26)
3 陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
23 沼/Swamp
クリーチャー (0)
呪文 (34)
2 頭の混乱/Addle
3 チェイナーの布告/Chainer's Edict
4 堕落/Corrupt
2 魔性の教示者/Diabolic Tutor
4 強迫/Duress
2 仕組まれた疫病/Engineered Plague
1 消えないこだま/Haunting Echoes
4 無垢の血/Innocent Blood
1 精神ヘドロ/Mind Sludge
3 もぎとり/Mutilate
4 ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
1 次元の門/Planar Portal
3 霊魂焼却/Soul Burn
サイドボード (15)
2 頭の混乱/Addle
1 消えないこだま/Haunting Echoes
2 石臼/Millstone
4 ナントゥーコの影/Nantuko Shade
2 占骨術/Skeletal Scrying
3 殺戮/Slay
1 ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agenda


オデッセイ・ブロック構築版

ODY [8]
土地 (27)
23 沼/Swamp
4 陰謀団の貴重品室/Cabal Coffers
クリーチャー (10)
4 ラクァタスのチャンピオン/Laquatus's Champion
4 ナントゥーコの影/Nantuko Shade
2 よろめく大群/Shambling Swarm
呪文 (23)
4 チェイナーの布告/Chainer's Edict
2 魔性の教示者/Diabolic Tutor
1 消えないこだま/Haunting Echoes
4 無垢の血/Innocent Blood
4 精神ヘドロ/Mind Sludge
1 病的な飢え/Morbid Hunger
3 もぎとり/Mutilate
1 腐臭の地/Rancid Earth
3 占骨術/Skeletal Scrying
サイドボード (15)
4 陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion
3 催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend
1 病的な飢え/Morbid Hunger
1 もぎとり/Mutilate
3 腐臭の地/Rancid Earth
2 よろめく大群/Shambling Swarm
1 占骨術/Skeletal Scrying


マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期

暴露/Unmask深淵の死霊/Abyssal Specter手札破壊しつつ、疫病吐き/Plague Spitter仕組まれた疫病/Engineered Plague戦場コントロールするデッキが登場した。



フィニッシャーのたうつウンパス/Thrashing Wumpusファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scutaなど。

サンプルレシピ

メインデッキ (62)
クリーチャー (12)
3 疫病吐き/Plague Spitter
3 深淵の死霊/Abyssal Specter
4 ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta
2 のたうつウンパス/Thrashing Wumpus
インスタント・ソーサリー (20)
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
4 強迫/Duress
3 村八分/Ostracize
3 暴露/Unmask
2 迫害/Persecute
4 殺し/Snuff Out
エンチャント・アーティファクト (6)
4 キマイラ像/Chimeric Idol
2 仕組まれた疫病/Engineered Plague
土地 (24)
18 沼/Swamp
4 リシャーダの港/Rishadan Port
2 黄塵地帯/Dust Bowl
サイドボード
3 死体焼却/Cremate
2 仕組まれた疫病/Engineered Plague
3 鉄びし/Caltrops
4 罠の橋/Ensnaring Bridge
3 サーボの命令/Tsabo's Decree

ウルザ・ブロック期

ウルザ・ブロックヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will強迫/Duressなどのパワーカードを得たことにより、当時のスタンダードウルザ・ブロック構築で活躍した。



厄介なパーマネントに対処可能な火薬樽/Powder Kegの存在も大きい。

これらの強化の恩恵を受けて、ネクロディスクも強化されている。

テンペスト・ブロック期には、死体のダンス/Corpse Danceヴォルラスの要塞/Volrath's Strongholdを利用しクリーチャー能力を使いまわす戦術が登場した。使いまわされるクリーチャーは貪欲なるネズミ/Ravenous Ratsファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelordなど。特にボトルのノーム/Bottle Gnomesをメインに回すタイプはダンシング・ノームと呼ばれる。



Jakub Slemr世界選手権99にこのデッキを持ち込み、スタンダード部門6戦全勝、総合ベスト8と輝かしい成績を残している(デッキリストWorld Championship Decks 1999を参照)。

マスクス・ブロック参入後には、吸血の教示者/Vampiric Tutorによるシルバーバレット戦略を基調としたフローレスブラックも登場する。


サンプルレシピ

USG [9]
土地 (22)
12 沼/Swamp
1 黄塵地帯/Dust Bowl
1 ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower
4 リシャーダの港/Rishadan Port
4 産卵池/Spawning Pool
クリーチャー (14)
2 デルレイッチ/Delraich
1 冥界のスピリット/Nether Spirit
3 ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord
2 センギアの従臣/Sengir Autocrat
4 のたうつウンパス/Thrashing Wumpus
2 マスティコア/Masticore
呪文 (25)
4 厳かなモノリス/Grim Monolith
1 ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor
2 火薬樽/Powder Keg
2 摩滅したパワーストーン/Worn Powerstone
4 強迫/Duress
2 強行軍/Forced March
1 ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will
4 暗黒の儀式/Dark Ritual
1 急速な衰微/Rapid Decay
3 吸血の教示者/Vampiric Tutor
1 悪魔の隷従/Diabolic Servitude
サイドボード (15)
4 ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator
2 呪われたトーテム像/Cursed Totem
1 ファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processor
1 スランのレンズ/Thran Lens
1 強行軍/Forced March
2 非業の死/Perish
2 夜の戦慄/Dread of Night
2 次元の狭間/Planar Void


ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期

第5版ネクロポーテンス/Necropotence再録されたためネクロディスクは健在。


また、1枚でいろいろなことができる悪疫/Poxを中心に作ったタイプも登場した。


基本的戦略は、アドバンテージを生み出すカードを多用して相手より多くのリソースを展開し、自分のリソースが残る程度に悪疫/Pox唱え、残ったリソースか早いリカバリーによって勝利することである。

詳しくはシュナイダーポックスを参照。

アイスエイジ・ブロック期

最強クラスのドローエンジンであるネクロポーテンス/Necropotenceを利用したネクロディスク環境を真っに染め上げた(通称、ネクロの夏)。



詳しくはネクロディスクを参照。

単純にネクロポーテンスで大量にカード引いハンド・アドバンテージを稼ぎ、危なくなったらネビニラルの円盤/Nevinyrral's Diskで戦場をリセットする。

エクステンデッド

エクステンデッドではネクロディスクが活躍していた。



また、悪疫/Poxをメインにしたシュナイダーポックスも存在した。


レガシー

レガシーでは、従来の黒コントロールにタッチしたTrain Wreckと呼ばれるデッキが存在する。



用いられないこともあるが、フィニッシャーに据えられているヘルドーザー/Helldozerが特徴的。

詳しくはTrain Wreckを参照のこと。


また、旧エクステンデッドに存在したPoxも、さらなる改良が加えられて存在している。



詳しくはPoxを参照のこと。

パウパー

ETB持ちクリーチャーを多く搭載したアドバンテージ重視型のコントロールデッキが存在する。



騒がしいネズミ/Chittering Ratsファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Ragerなどのアドバンテージを稼げるETB持ちクリーチャーに、墓所のネズミ/Crypt Ratsによる全体除去血の署名/Sign in Bloodによるドローティム能力を持つクォムバッジの魔女/Cuombajj Witchesなどを用いて様々な形でアドバンテージを取りに行く構成が特徴。それを多くの単体除去で補う形になっている。

ライフロスが激しい上、ダメージソースがクリーチャーの攻撃だけではデッキとしての線があまりにも細いため、プレイヤー対象に取れるドレインカードが追加の勝ち手段として用いられる。以前は堕落/Corruptが最有力であったが、テーロス以降はETB持ちクリーチャーなどで稼いだ信心を利用できるアスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodelが重視されるようになった。信心を増やしながら相手のクリーチャーを除去できるカードとしてクォムバッジの魔女/Cuombajj Witches土牢/Oubliette‎が重視される。そちらは黒単信心を参照。

黎明期にはビートダウンへの強さからメタの中心にいたデッキ。その後は夜の犠牲/Victim of Nightゲスの評決/Geth's Verdictなど優秀な除去を獲得してはいたものの、他のデッキの強化や新しいデッキの成立に比べ相対的に弱体化していった。テーロス以降は禁止改定により苦手なデッキが消滅・弱体化したこともありトップメタの一角に返り咲いている。

初期型

Mono Black Control(Pauper) [10]
土地 (24)
2 やせた原野/Barren Moor
1 山/Mountain
17 沼/Swamp
4 広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse
クリーチャー (16)
4 騒がしいネズミ/Chittering Rats
4 墓所のネズミ/Crypt Rats
4 ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager
2 よじれた嫌悪者/Twisted Abomination
2 巣穴のこそ泥/Warren Pilferers
呪文 (20)
2 堕落/Corrupt
4 悪魔の布告/Diabolic Edict
1 無残な収穫/Grim Harvest
3 無垢の血/Innocent Blood
4 血の署名/Sign in Blood
3 絞殺の煤/Strangling Soot
3 堕落の触手/Tendrils of Corruption
サイドボード (15)
1 破滅の刃/Doom Blade
4 強迫/Duress
4 吐き気/Nausea
2 大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi
1 絞殺の煤/Strangling Soot
3 荷降ろし/Unburden


テーロス参入直前

Mono Black Control(Pauper) [11]
土地 (22)
4 やせた原野/Barren Moor
1 ボジューカの沼/Bojuka Bog
1 汚染されたぬかるみ/Polluted Mire
16 沼/Swamp
クリーチャー (16)
2 髑髏の占い師/Augur of Skulls
4 騒がしいネズミ/Chittering Rats
2 クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches
4 グール起こし/Ghoulraiser
4 ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager
呪文 (22)
1 死の重み/Dead Weight
3 見栄え損ない/Disfigure
4 ゲスの評決/Geth's Verdict
3 名も無き転置/Nameless Inversion
4 血の署名/Sign in Blood
1 闇の旋動/Spinning Darkness
1 堕落の触手/Tendrils of Corruption
3 発掘/Unearth
2 夜の犠牲/Victim of Night
サイドボード (15)
1 グールの解体人/Butcher Ghoul
4 押し寄せる砂/Choking Sands
1 クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches
3 悪魔の布告/Diabolic Edict
1 強迫/Duress
1 無垢の血/Innocent Blood
2 大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi
2 腐臭の地/Rancid Earth


黎明期

精神錯乱/Mind Twistなどで手札破壊拷問台/The Rackダメージを与える黒き拷問台が存在。



脚注

  1. @MTGArenaJP(MTGアリーナ日本公式Twitter 2022年9月11日)
  2. マジック:ザ・ギャザリング ジャパンオープン2022 予選ラウンド メタゲーム・ブレイクダウン(MTG日本公式イベントカバレージ 2022年9月12日 伊藤敦著)

参考

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