食物 (デッキ)
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− | '''食物'''(''Food'')は、[[食物]]に関する[[カード]]を中心とする[[デッキ]]の総称。英語読みで'''フード'''とも呼ばれる。[[エルドレインの王権]]参入後の[[スタンダード]][[環境]]と[[パイオニア]]環境に存在する。 | + | '''食物'''(''Food'')は、[[食物]]に関する[[カード]]を中心とする[[デッキ]]の総称。英語読みで'''フード'''とも呼ばれる。[[エルドレインの王権]]参入後の[[スタンダード]][[環境]]と[[パイオニア]]環境、[[モダンホライゾン2]]参入後の[[モダン]]環境、[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]]参入後の[[パウパー]]環境に存在する。 |
==概要== | ==概要== | ||
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[[キーカード]]は[[金のガチョウ/Gilded Goose]]・[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]・[[意地悪な狼/Wicked Wolf]]の3枚。金のガチョウやオーコの+2[[能力]]で[[食物]]・[[トークン]]を[[生成]]し、オーコの+1能力や-5能力で食物を戦力に変えたり、意地悪な狼の[[起動コスト]]に充てたりして盤面を制圧する。 | [[キーカード]]は[[金のガチョウ/Gilded Goose]]・[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]・[[意地悪な狼/Wicked Wolf]]の3枚。金のガチョウやオーコの+2[[能力]]で[[食物]]・[[トークン]]を[[生成]]し、オーコの+1能力や-5能力で食物を戦力に変えたり、意地悪な狼の[[起動コスト]]に充てたりして盤面を制圧する。 | ||
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+ | ==エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期== | ||
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+ | [[ローテーション]]後の[[スタンダード]]には、[[緑]][[単色]]の[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウンデッキ]]が存在する。 | ||
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+ | [[グルール・アドベンチャー]]や[[ならず者 (デッキ)|ディミーア・ローグ]]などの[[トップメタ]]を見越して、食物トークンの[[回復]]や、[[貪るトロールの王/Feasting Troll King]]の[[リアニメイト]]によって長期戦を見据えた構成になっている。 | ||
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+ | [[カルドハイム]]参入後は、[[砕骨の巨人/Bonecrusher Giant]]や[[エンバレスの宝剣/Embercleave]]のために[[赤]]を加えたグルール・フードが[[『カルドハイム』チャンピオンシップ]]で[[メタ外]]から登場し、[[茂里憲之]]をトップ8に送り込んだ。 | ||
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+ | ====緑単フード==== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップ]] 第8位、スタンダード部門8勝0敗([https://magic.gg/events/zendikar-rising-championship 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/znrchamps/ 参考]) | ||
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+ | **[[スタンダード]]([[エルドレインの王権]]+[[テーロス還魂記]]+[[イコリア:巨獣の棲処]]+[[基本セット2021]]+[[ゼンディカーの夜明け]]+[[カルドハイム]]) | ||
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==ラヴニカのギルド〜エルドレインの王権期== | ==ラヴニカのギルド〜エルドレインの王権期== | ||
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;黒赤緑/青黒赤緑 | ;黒赤緑/青黒赤緑 | ||
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:[[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]を[[魔女のかまど/Witch's Oven]]で何度も[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]、[[波乱の悪魔/Mayhem Devil]]の[[能力]]を繰り返し[[誘発]]させる。 | :[[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]を[[魔女のかまど/Witch's Oven]]で何度も[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]、[[波乱の悪魔/Mayhem Devil]]の[[能力]]を繰り返し[[誘発]]させる。 | ||
− | :詳細は[[ | + | :詳細は[[サクリファイス#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|サクリファイス]]を参照。 |
− | [[ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋]]ではゴロス・ランプには劣るものの、それでも3割近い使用率となり<ref>[https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC5/mythic-championship-v-metagame-breakdown-2019-10-14 Mythic Championship V Metagame Breakdown]/[https://mtg-jp.com/coverage/2019MC5/article/0033172/ 2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)メタゲームブレイクダウン](Event Archive [[2019年]]10月14日 [[Frank Karsten]]著)</ref>、Top8の半数を占める活躍を見せた。死者の原野の禁止後は一気に[[トップメタ]]となり、[[グランプリ名古屋19]]では2日目進出者の過半数が使用<ref>[https://mtg-jp.com/coverage/mfnag19/article/0033311/ グランプリ・名古屋2019 2日目メタゲームブレイクダウン](イベントカバレージ 2019年11月3日 [[小山 和志]]著)</ref>、Top8に7人を送り込むという圧倒的な支配を見せた。[[ミシックチャンピオンシップリッチモンド19]]では全参加者の63パーセントが食物デッキを持ち込み、トップ8のうち6人が食物デッキで占められ、トップ4を独占するという過去に前例のないレベルの支配率を記録した<ref>[https://magic.gg/news/mythic-championship-vi-day-one-metagame-breakdown Mythic Championship VI Day One Metagame Breakdown]/[https://mtg-jp.com/coverage/2019MC6/article/0033360/ 2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)初日メタゲームブレイクダウン](MAGIC ESPORTS 2019年11月8日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。 | + | [[ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋]]ではゴロス・ランプには劣るものの、それでも3割近い使用率となり<ref>[https://magic.wizards.com/en/events/coverage/2019MC5/mythic-championship-v-metagame-breakdown-2019-10-14 Mythic Championship V Metagame Breakdown]/[https://mtg-jp.com/coverage/2019MC5/article/0033172/ 2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)メタゲームブレイクダウン](Event Archive [[2019年]]10月14日 [[Frank Karsten]]著)</ref>、Top8の半数を占める活躍を見せた。死者の原野の禁止後は一気に[[トップメタ]]となり、[[グランプリ名古屋19]]では2日目進出者の過半数が使用<ref>[https://mtg-jp.com/coverage/mfnag19/article/0033311/ グランプリ・名古屋2019 2日目メタゲームブレイクダウン](イベントカバレージ 2019年11月3日 [[小山 和志]]著)</ref>、Top8に7人を送り込むという圧倒的な支配を見せた。[[ミシックチャンピオンシップリッチモンド19]]では全参加者の63パーセントが食物デッキを持ち込み、トップ8のうち6人が食物デッキで占められ、トップ4を独占するという過去に前例のないレベルの支配率を記録した<ref>[https://magic.gg/news/mythic-championship-vi-day-one-metagame-breakdown Mythic Championship VI Day One Metagame Breakdown]/[https://mtg-jp.com/coverage/2019MC6/article/0033360/ 2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)初日メタゲームブレイクダウン](MAGIC ESPORTS 2019年11月8日 [[Frank Karsten]]著)</ref>。当時の環境は食物デッキ以外が戦いの土俵に立てないほどであった<ref name="mana2021">『マナバーン2021』(ホビージャパン、2020年12月21日初版)p.34 ISBN 9784798623849 </ref>。 |
その支配率ゆえ、[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]と[[むかしむかし/Once Upon a Time]]、[[夏の帳/Veil of Summer]]が[[禁止カード]]に指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。 | その支配率ゆえ、[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]と[[むかしむかし/Once Upon a Time]]、[[夏の帳/Veil of Summer]]が[[禁止カード]]に指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。 | ||
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{{#MagicFactory: df319508}} | {{#MagicFactory: df319508}} | ||
*死者の原野禁止後の、[[黒緑青]]のタイプ。 | *死者の原野禁止後の、[[黒緑青]]のタイプ。 | ||
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+ | ==ヒストリック== | ||
+ | [[ヒストリック]][[環境]]では、広義の食物デッキといえる[[サクリファイス#ヒストリック|サクリファイス]]が存在しているほか、[[Jumpstart: Historic Horizons]]後は新たに[[黒緑]]2色にまとめたものが環境に登場するようになった。 | ||
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+ | [[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]と[[魔女のかまど/Witch's Oven]]に[[パンくずの道標/Trail of Crumbs]]を組み合わせリソースを稼ぎ、[[貪欲なるリス/Ravenous Squirrel]]が[[フィニッシャー]]を務める。 | ||
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+ | ===サンプルリスト=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[イニストラード・チャンピオンシップ]] 優勝([https://magic.gg/events/innistrad-championship 参考]/[https://mtg-jp.com/coverage/innchamps/ 参考]) | ||
+ | **使用者:[[市川佑樹|市川ユウキ]] | ||
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+ | *同じ調整チームだった[[斉藤徹]]、[[熊谷陸]]も75枚同一のリストでトップ8に入賞している。 | ||
==パイオニア== | ==パイオニア== | ||
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{{#card:Heart of Kiran}} | {{#card:Heart of Kiran}} | ||
− | 構成は[[# | + | 構成は[[#ラヴニカのギルド〜エルドレインの王権期|スタンダード期]]とほぼ変わらないが、追加の[[マナ・クリーチャー]]として[[ラノワールのエルフ/Llanowar Elves]](と[[エルフの神秘家/Elvish Mystic]])が、[[忠誠度]]が高くなりやすい[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]と相性の良い[[キランの真意号/Heart of Kiran]]などが追加で採用される。 |
しかし、[[2019年]]12月にオーコが[[禁止カード]]に指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。 | しかし、[[2019年]]12月にオーコが[[禁止カード]]に指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。 | ||
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{{#MagicFactory: df319534}} | {{#MagicFactory: df319534}} | ||
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+ | ==モダン== | ||
+ | [[モダン]]では[[モダンホライゾン2]]に[[アスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacar]]を主軸とした食物デッキが登場した。 | ||
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+ | {{#card:Asmoranomardicadaistinaculdacar}} | ||
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+ | 詳細は'''[[アスモフード]]'''を参照。 | ||
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+ | ==パウパー== | ||
+ | [[パウパー]]では[[統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い]]での[[バジリスク門/Basilisk Gate]]登場後、[[門]]を採用した'''キャットフード'''、あるいは'''フードゲート'''と呼ばれるタイプの[[白黒]]系の食物デッキが登場した。 | ||
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+ | {{#card:Cauldron Familiar}} | ||
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+ | 基本的な動きは他の[[門_(デッキ)#パウパー|門デッキ]]と同様であり、[[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]のような除去されても[[リアニメイト|戦場に戻ってこれる]]クリーチャーや[[ジンジャーブルート/Gingerbrute]]のような[[回避能力]]を持つクリーチャーを[[バジリスク門/Basilisk Gate]]で強化する。大釜の使い魔の自己リアニメイト能力のために、ジンジャーブルートや[[レンバス/Lembas]]などの[[食物]]が採用される。 | ||
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+ | [[興隆ランド]]の門の特性上、様々な色の組み合わせで組まれるが、[[白黒]]は確実に含まれる。構成にも幅があり、食物の再利用のためにお互いを回収できる関係にある[[レオニンの従者/Leonin Squire]]と[[血の泉/Blood Fountain]]のセットが採用されたり、大釜の使い魔が墓地へ落ちたり戦場に戻ったりしても消えない強化手段として[[ステッカー]]・ギミックが採用されたりもした。 | ||
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+ | *備考 | ||
+ | **Pauper League on 06/28/2023 5-0([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/pauper-league-2023-06-28 参考]) | ||
+ | **使用者: carvs | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[指輪物語:中つ国の伝承]]) | ||
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+ | *[[白黒]]タッチ[[赤]]のリスト。 | ||
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+ | ===サンプルリスト2=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Pauper League on 08/30/2024 5-0([https://www.mtgo.com/decklist/pauper-league-2024-08-308386 参考]) | ||
+ | **使用者: dbagan13 | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[パウパー]](~[[ブルームバロウ]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df323790}} | ||
+ | *[[白黒緑]]タッチ[[赤]]のリスト。 | ||
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==脚注== | ==脚注== | ||
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2024年10月13日 (日) 22:59時点における最新版
食物(Food)は、食物に関するカードを中心とするデッキの総称。英語読みでフードとも呼ばれる。エルドレインの王権参入後のスタンダード環境とパイオニア環境、モダンホライゾン2参入後のモダン環境、統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い参入後のパウパー環境に存在する。
目次 |
[編集] 概要
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
金のガチョウが戦場に出たとき、食物(Food)トークンを1つ生成する。(それは「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
(1)(緑),(T):食物トークンを1つ生成する。
(T),食物1つを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。
伝説のプレインズウォーカー — オーコ(Oko)
[+2]:食物(Food)トークンを1つ生成する。(それは「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
[+1]:アーティファクト1つかクリーチャー1体を対象とする。それは能力をすべて失い、基本のパワーとタフネスが3/3の緑の大鹿(Elk)クリーチャーになる。
[-5]:あなたがコントロールしているアーティファクト1つかクリーチャー1体と、対戦相手がコントロールしていてパワーが3以下のクリーチャー1体を対象とし、それらのコントロールを交換する。
クリーチャー — 狼(Wolf)
意地悪な狼が戦場に出たとき、あなたがコントロールしていないクリーチャー最大1体を対象とする。これはそれと格闘を行う。
食物(Food)1つを生け贄に捧げる:意地悪な狼の上に+1/+1カウンターを1個置く。ターン終了時まで、これは破壊不能を得る。これをタップする。
キーカードは金のガチョウ/Gilded Goose・王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns・意地悪な狼/Wicked Wolfの3枚。金のガチョウやオーコの+2能力で食物・トークンを生成し、オーコの+1能力や-5能力で食物を戦力に変えたり、意地悪な狼の起動コストに充てたりして盤面を制圧する。
[編集] エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
クリーチャー — トロール(Troll) 貴族(Noble)
警戒、トランプル
貪るトロールの王が戦場に出たとき、あなたがこれをあなたの手札から唱えていた場合、食物(Food)トークンを3つ生成する。
食物3つを生け贄に捧げる:あなたの墓地から貪るトロールの王を戦場に戻す。あなたのターンの間にのみ起動できる。
エンチャント
パンくずの道標が戦場に出たとき、食物(Food)トークンを1つ生成する。
あなたが食物を1つ生け贄に捧げるたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚見る。あなたはその中からパーマネント・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
ローテーション後のスタンダードには、緑単色のビートダウンデッキが存在する。
グルール・アドベンチャーやディミーア・ローグなどのトップメタを見越して、食物トークンの回復や、貪るトロールの王/Feasting Troll Kingのリアニメイトによって長期戦を見据えた構成になっている。
伝説のアーティファクト — 装備品(Equipment)
瞬速
この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしている攻撃クリーチャー1体につき(1)少なくなる。
エンバレスの宝剣が戦場に出たとき、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、これをそれにつける。
装備しているクリーチャーは+1/+1の修整を受け、二段攻撃とトランプルを持つ。
装備(3)
カルドハイム参入後は、砕骨の巨人/Bonecrusher Giantやエンバレスの宝剣/Embercleaveのために赤を加えたグルール・フードが『カルドハイム』チャンピオンシップでメタ外から登場し、茂里憲之をトップ8に送り込んだ。
[編集] サンプルリスト
[編集] 緑単フード
- 備考
- 『ゼンディカーの夜明け』チャンピオンシップ 第8位、スタンダード部門8勝0敗(参考/参考)
- 使用者:Gabriel Nassif
- フォーマット
[編集] グルール・フード
- 備考
- 『カルドハイム』チャンピオンシップ 第4位(参考/参考)
- 使用者:茂里憲之
- フォーマット
Gruul Food [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] ラヴニカのギルド〜エルドレインの王権期
伝説のプレインズウォーカー — ニッサ(Nissa)
あなたがマナを引き出す目的で森(Forest)をタップするたび、追加で(緑)を加える。
[+1]:あなたがコントロールしていてクリーチャーでない土地最大1つを対象とし、それの上に+1/+1カウンターを3個置く。それをアンタップする。それは警戒と速攻を持つ0/0のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-8]:あなたは「あなたがコントロールしている土地は破壊不能を持つ。」を持つ紋章を得る。あなたのライブラリーから森カードを望む枚数探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
クリーチャー — クラゲ(Jellyfish) ハイドラ(Hydra) ビースト(Beast)
あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたはXの半分の点数のライフを得て、カードをXの半分の枚数引く。それぞれの端数は切り捨てる。
飛行、トランプル
ハイドロイド混成体は、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
デッキのバリエーションは様々だが、特にマナ加速して世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the Worldを設置し、ハイドロイド混成体/Hydroid Krasisに繋げるというランプ戦略を取るものが多い。前環境のシミック・ランプやバント・ランプが、新たに食物ギミックを取り入れたものと言える。
死者の原野/Field of the Deadが禁止カードにされる前はゴロス・ランプに有効な探索する獣/Questing Beastが採用されることがほとんどだったが、禁止後はミラーマッチが多くなり、意地悪な狼に弱いため採用されなくなっていった。
- 緑青
- 緑青2色のランプ型。シミック・フード (Simic Food) と呼ばれる。
- 主に厚かましい借り手/Brazen Borrowerが採用される。メタゲームに合わせて軽蔑的な一撃/Disdainful Strokeや霊気の疾風/Aether Gustがメインデッキから採用されることもある。
- 緑白青
- 緑白青のランプ型。主にバント・フード (Bant Food) と呼ばれるが、食物シナジーを減らしたタイプをバント・ランプ (Bant Ramp) と呼んで区別することもある。
- 白を足す最大の理由は拘留代理人/Deputy of Detention。特にゴロス・ランプを無理なく対策できることが評価され、メタの一角となった。死者の原野が禁止カードに指定された後は数を減らしたが、一定の結果を残し続けている。
- 黒緑青
- 黒緑青のランプ型。主にスゥルタイ・フード (Sultai Food) と呼ばれるが、プレインズウォーカー・コントロールに寄せたタイプをスゥルタイ・フレンズ (Sultai Friends) と呼んで区別することもある。
- 黒を足す最大の理由は害悪な掌握/Noxious Graspで、メインデッキから採用されることも珍しくない。その他の採用カードはゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queenや虐殺少女/Massacre Girlなど。
- 死者の原野の禁止後に食物デッキがメタゲームの中心になったことで、ミラーマッチ対策として隆盛した一種のメタデッキである。
- 緑青赤
- 緑青赤のミッドレンジ型。ティムール・フレンズ (Temur Friends) などと呼ばれる。
- 金のガチョウや樹上の草食獣/Arboreal Grazerといった1マナのマナ加速から、オーコや王家の跡継ぎ/The Royal Scionsなどの3マナ域のプレインズウォーカーを高速で展開する。
- 詳細は青赤緑ビートダウンを参照。
- 黒赤緑/青黒赤緑
- 黒赤緑もしくは青黒赤緑のサクリファイス型。
- 大釜の使い魔/Cauldron Familiarを魔女のかまど/Witch's Ovenで何度も生け贄に捧げ、波乱の悪魔/Mayhem Devilの能力を繰り返し誘発させる。
- 詳細はサクリファイスを参照。
ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋ではゴロス・ランプには劣るものの、それでも3割近い使用率となり[1]、Top8の半数を占める活躍を見せた。死者の原野の禁止後は一気にトップメタとなり、グランプリ名古屋19では2日目進出者の過半数が使用[2]、Top8に7人を送り込むという圧倒的な支配を見せた。ミシックチャンピオンシップリッチモンド19では全参加者の63パーセントが食物デッキを持ち込み、トップ8のうち6人が食物デッキで占められ、トップ4を独占するという過去に前例のないレベルの支配率を記録した[3]。当時の環境は食物デッキ以外が戦いの土俵に立てないほどであった[4]。
その支配率ゆえ、王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsとむかしむかし/Once Upon a Time、夏の帳/Veil of Summerが禁止カードに指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。
[編集] サンプルリスト
[編集] 緑青
[編集] 初期型
- 備考
- ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋 第4位(参考/参考)
- 使用者:Gabriel Nassif
- フォーマット
Simic Food [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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|
- エルドレインの王権参入直後の、緑青2色のタイプ。
- 軽蔑的な一撃/Disdainful Strokeをメインデッキから4枚積みしているのが大きな特徴。ゴロス・ランプの高い使用率を事前に見抜いた結果と言える。
- William Jensenも75枚同一のデッキリストで第8位に入賞している。
[編集] 死者の原野禁止後
- 備考
- ミシックチャンピオンシップリッチモンド19 優勝(参考/参考)
- 使用者:Ondřej Stráský
- フォーマット
Simic Food [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 死者の原野/Field of the Dead禁止後の、緑青2色のタイプ。
- ミラーマッチや出来事デッキに効く、色対策カードの霊気の疾風/Aether Gustがメインデッキから採用されている。
[編集] 緑白青
[編集] 食物型
- 備考
- ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋 第3位(参考/参考)
- 使用者:Andrea Mengucci
- フォーマット
Bant Food [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白青のタイプ。メインデッキから意地悪な狼/Wicked Wolfを採用した、食物シナジー重視型。
[編集] ランプ型
- 備考
- ミシックチャンピオンシップロングビーチ19秋 第5位(参考/参考)
- 使用者:Stanislav Cifka
- フォーマット
Bant Ramp [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 緑白青のタイプ。意地悪な狼をサイドボードに下げ、代わりに樹上の草食獣/Arboreal Grazerや成長のらせん/Growth Spiralを採用した、ランプ戦略重視型。
[編集] 黒緑青
- 備考
- ミシックチャンピオンシップリッチモンド19 ベスト4(参考/参考)
- 使用者:Oscar Christensen
- フォーマット
Sultai Food [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 死者の原野禁止後の、黒緑青のタイプ。
[編集] ヒストリック
ヒストリック環境では、広義の食物デッキといえるサクリファイスが存在しているほか、Jumpstart: Historic Horizons後は新たに黒緑2色にまとめたものが環境に登場するようになった。
エンチャント
パンくずの道標が戦場に出たとき、食物(Food)トークンを1つ生成する。
あなたが食物を1つ生け贄に捧げるたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚見る。あなたはその中からパーマネント・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
アーティファクト
(T),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:食物(Food)トークンを1つ生成する。その生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスが4以上であったなら、代わりに食物トークンを2つ生成する。(それらは「(2),(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。」を持つアーティファクトである。)
クリーチャー — リス(Squirrel)
あなたがアーティファクト1つかクリーチャー1体を生け贄に捧げるたび、貪欲なるリスの上に+1/+1カウンター1個を置く。
(1)(黒)(緑),アーティファクト1つかクリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたは1点のライフを得てカード1枚を引く。
大釜の使い魔/Cauldron Familiarと魔女のかまど/Witch's Ovenにパンくずの道標/Trail of Crumbsを組み合わせリソースを稼ぎ、貪欲なるリス/Ravenous Squirrelがフィニッシャーを務める。
[編集] サンプルリスト
- 備考
- イニストラード・チャンピオンシップ 優勝(参考/参考)
- 使用者:市川ユウキ
- フォーマット
Golgari Food [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] パイオニア
伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行、警戒
搭乗3(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が3以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
あなたはキランの真意号の搭乗コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするプレインズウォーカー1体の上から忠誠(loyalty)カウンターを1個取り除いてもよい。
構成はスタンダード期とほぼ変わらないが、追加のマナ・クリーチャーとしてラノワールのエルフ/Llanowar Elves(とエルフの神秘家/Elvish Mystic)が、忠誠度が高くなりやすい王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsと相性の良いキランの真意号/Heart of Kiranなどが追加で採用される。
しかし、2019年12月にオーコが禁止カードに指定され、大幅な弱体化を余儀なくされた。
[編集] サンプルリスト
Simic Food [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] モダン
モダンではモダンホライゾン2にアスモラノマルディカダイスティナカルダカール/Asmoranomardicadaistinaculdacarを主軸とした食物デッキが登場した。
〔黒//赤〕 伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたがこのターンにカードを捨てていたかぎり、あなたは(黒/赤)を支払ってこの呪文を唱えてもよい。
アスモラノマルディカダイスティナカルダカールが戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから《地獄料理書/The Underworld Cookbook》という名前のカード1枚を探し、公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
食物(Food)2つを生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。それは自身に6点のダメージを与える。
詳細はアスモフードを参照。
[編集] パウパー
パウパーでは統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦いでのバジリスク門/Basilisk Gate登場後、門を採用したキャットフード、あるいはフードゲートと呼ばれるタイプの白黒系の食物デッキが登場した。
クリーチャー — 猫(Cat)
大釜の使い魔が戦場に出たとき、各対戦相手はそれぞれ1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
食物(Food)1つを生け贄に捧げる:あなたの墓地から大釜の使い魔を戦場に戻す。
アーティファクト クリーチャー — 食物(Food) ゴーレム(Golem)
速攻
(1):このターン、ジンジャーブルートは、速攻を持つクリーチャーにしかブロックされない。
(2),(T),ジンジャーブルートを生け贄に捧げる:あなたは3点のライフを得る。
土地 — 門(Gate)
(T):(◇)を加える。
(2),(T):クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+Xの修整を受ける。Xは、あなたがコントロールしている門(Gate)の数に等しい。起動はソーサリーとしてのみ行う。
基本的な動きは他の門デッキと同様であり、大釜の使い魔/Cauldron Familiarのような除去されても戦場に戻ってこれるクリーチャーやジンジャーブルート/Gingerbruteのような回避能力を持つクリーチャーをバジリスク門/Basilisk Gateで強化する。大釜の使い魔の自己リアニメイト能力のために、ジンジャーブルートやレンバス/Lembasなどの食物が採用される。
興隆ランドの門の特性上、様々な色の組み合わせで組まれるが、白黒は確実に含まれる。構成にも幅があり、食物の再利用のためにお互いを回収できる関係にあるレオニンの従者/Leonin Squireと血の泉/Blood Fountainのセットが採用されたり、大釜の使い魔が墓地へ落ちたり戦場に戻ったりしても消えない強化手段としてステッカー・ギミックが採用されたりもした。
[編集] サンプルリスト1
Cat-Food(pauper) [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] サンプルリスト2
Cat-Food(Pauper) [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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[編集] 脚注
- ↑ Mythic Championship V Metagame Breakdown/2019ミシックチャンピオンシップⅤ(MTGアリーナ)メタゲームブレイクダウン(Event Archive 2019年10月14日 Frank Karsten著)
- ↑ グランプリ・名古屋2019 2日目メタゲームブレイクダウン(イベントカバレージ 2019年11月3日 小山 和志著)
- ↑ Mythic Championship VI Day One Metagame Breakdown/2019ミシックチャンピオンシップⅥ(リッチモンド)初日メタゲームブレイクダウン(MAGIC ESPORTS 2019年11月8日 Frank Karsten著)
- ↑ 『マナバーン2021』(ホビージャパン、2020年12月21日初版)p.34 ISBN 9784798623849