ストンピィ
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ストンピィ(Stompy)は、ビートダウンデッキの一種。主に二つの意味で用いられる。
- 主にスタンダードやパウパーに存在する緑単色の高速アグロデッキ。このページで解説する。ただし、エルフ・ビートなどの部族デッキは構造が特殊なためこの名では呼ばれない。
- デッキ名の由来は英語の“stomp”から。象などの大きな生き物が何かを踏みつける擬音語であり、初期のキークリーチャーの一つであるはぐれ象/Rogue Elephantをイメージしている。
- 主にレガシーに存在するアグロデッキ。2マナランド等によるマナ加速から高速で妨害パーマネントを展開し、そのマナ加速から中高マナ域のクロックを投下する。デッキ名は初期の1.が中低速デッキをマナ拘束して殴りきるために妨害パーマネントを採用したことに由来する。セニョールストンピィの冬の宝珠/Winter Orb、タングルストンピィのからみつく鉄線/Tangle Wireなど。
- 採用するクロックは色により様々で、デッキ名はそれを冠して「○○ストンピィ」と呼ばれる。ほぼ確実に採用される虚空の杯/Chalice of the VoidからChalice Aggroとも。
- エンジェル・ストンピィ
- フェアリー・ストンピィ
- ドラゴン・ストンピィ
- デミゴッド・ストンピィ
- エルドラージ・ストンピィ
- ソルジャー・ストンピィ[1] - 警備隊長/Captain of the Watchやスレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thrabenを使用するもの。
- スティール・ストンピィ[2] - 5/3、MUDを参照。
- カース・ストンピィ[3] - 黒の呪いを使用するもの。
- 採用するクロックは色により様々で、デッキ名はそれを冠して「○○ストンピィ」と呼ばれる。ほぼ確実に採用される虚空の杯/Chalice of the VoidからChalice Aggroとも。
- 神河+ラヴニカ期のスタンダードにおけるスノウ・ストンピィやシー・ストンピィ、レガシーにおけるTomb Stompy等はいずれもクロック・パーミッションである。命名由来は各ページを参照。
上述のとおり、このページでは1.について解説する。
目次 |
概要
極端にマナレシオの良いクリーチャーを使用するか、あるいはマナ加速を併用して一気にビートダウンする。巨大化/Giant Growth系の強化呪文を多用し、本体へのダメージを強く追い求める構成が多い。コントロールカードは、メインデッキには数枚程度しか入っていないことが多い。
他の単色アグロと比較すると白ウィニーと異なり全体強化が無く、スライと異なり本体火力が無い。このため優れた緑のクリーチャー個々の性能で最後まで押し切る勝負になってくる。比較的安価で作れることから初心者にも構築しやすく、根強い人気を誇るデッキタイプである。
エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期
ローテーションにより生皮収集家/Pelt Collectorや樹皮革のトロール/Barkhide Trollを失ったものの、ゼンディカーの夜明けから群れのシャンブラー/Swarm Shamblerやカザンドゥのマンモス/Kazandu Mammothなどを獲得したこともあり、引き続き環境に存在している。
クリーチャー — ファンガス(Fungus) ビースト(Beast)
群れのシャンブラーは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
あなたがコントロールしていて+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー1体が対戦相手がコントロールしている呪文の対象になるたび、緑の1/1の昆虫(Insect)クリーチャー・トークンを1体生成する。
(1),(T):群れのシャンブラーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
クリーチャー — 象(Elephant)
上陸 ― 土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、ターン終了時まで、カザンドゥのマンモスは+2/+2の修整を受ける。
3/3Kazandu Valley / カザンドゥの谷
土地
カザンドゥの谷はタップ状態で戦場に出る。
(T):(緑)を加える。
自己強化可能な漁る軟泥/Scavenging Oozeやカザンドゥのマンモス、サイズに優れる恋煩いの野獣/Lovestruck Beastを展開し、原初の力/Primal Mightや強行突破/Ram Throughでブロッカーを排除して攻め立てる。石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpentを水晶壊し/Gemrazerで変容させる動きも強力。
クリーチャー — 人間(Human) 狼男(Werewolf)
集団戦術 ― 群れ率いの人狼が攻撃するたび、あなたがこの戦闘フェイズに攻撃させたクリーチャーのパワーの合計が6以上である場合、カード1枚を引く。
(3)(緑):ターン終了時まで、群れ率いの人狼は基本のパワーとタフネスが5/3でトランプルを得て、人間(Human)ではない。
エンチャント — クラス(Class)
(次のレベルになることはソーサリーとして行う。そのレベルの能力を得る。)
レンジャー・クラスが戦場に出たとき、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークン1体を生成する。
(1)(緑):レベル2
あなたが攻撃するたび、攻撃クリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。
(3)(緑):レベル3
あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見てもよい。
あなたはあなたのライブラリーの一番上にあるクリーチャー呪文を唱えてもよい。
フォーゴトン・レルム探訪では群れ率いの人狼/Werewolf Pack Leaderやレンジャー・クラス/Ranger Classを獲得し、大幅に強化された。
サンプルリスト
初期型
Mono-Green Aggro [1] | |||||||||||||||||||||
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フォーゴトン・レルム探訪後
- 備考
- 日本選手権21 SEASON2 ベスト8(参考)
- 使用者:簗瀬要
- フォーマット
Mono-Green Aggro [2] | |
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ラヴニカのギルド~基本セット2021期
ローテーションでラノワールのエルフ/Llanowar Elvesや鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Championを失い大きく弱体化したものの、緑単色のビートダウンデッキが引き続き環境に存在している。
クリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
あなたがコントロールしている他のクリーチャーが1体戦場に出るか死亡するたび、そのクリーチャーのパワーが生皮収集家よりも大きい場合、生皮収集家の上に+1/+1カウンターを1個置く。
生皮収集家の上に+1/+1カウンターが3個以上置かれているかぎり、これはトランプルを持つ。
伝説のクリーチャー — 巨人(Giant) 貴族(Noble)
ギャレンブリグの領主、ヨルヴォは、+1/+1カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
他の緑のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、そのクリーチャーのパワーがギャレンブリグの領主、ヨルヴォよりも大きいなら、ギャレンブリグの領主、ヨルヴォの上に+1/+1カウンターをもう1個置く。
生皮収集家/Pelt Collectorや僻森の追跡者/Wildwood Trackerといった自己強化可能な1マナクリーチャーを展開し、さらに樹皮革のトロール/Barkhide Trollやギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrigなどのマナレシオに優れたクリーチャーを連打して攻め立てる。
イコリア:巨獣の棲処からは新たに水晶壊し/Gemrazerや怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocateを獲得した。
基本セット2021からは漁る軟泥/Scavenging Oozeや原初の力/Primal Mightなどを獲得し、大幅に強化された。さらに荒野の再生/Wilderness Reclamationなどの禁止後にスゥルタイ・ランプがトップメタになると、黒からの呪禁を持つガラクの先触れ/Garruk's Harbingerを使える点が評価され、大きく躍進した。
クリーチャー — ビースト(Beast)
黒からの呪禁
ガラクの先触れがプレイヤー1人かプレインズウォーカー1体に戦闘ダメージを与えるたび、あなたのライブラリーの一番上からカードをその点数に等しい枚数見る。あなたはその中から、クリーチャー・カード1枚かガラク(Garruk)・プレインズウォーカー・カード1枚を公開し、あなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
ソーサリー
あなたがコントロールしているクリーチャー1体とあなたがコントロールしていないクリーチャー最大1体を対象とする。ターン終了時まで、その前者は+X/+Xの修整を受ける。その後、その前者はその後者と格闘を行う。
サンプルリスト
初期型
- エルドレインの王権参入後のリスト。
イコリア:巨獣の棲処後
Mono-Green Stompy [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- イコリア:巨獣の棲処参入後のリスト。
荒野の再生禁止後
Mono-Green Aggro [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 荒野の再生/Wilderness Reclamationなどの禁止後のリスト。
ドミナリア期
イクサランの相克参入後、緑単ガルタ(Mono-Green Ghalta)と呼ばれるデッキが登場。この時点では地雷デッキに過ぎなかったが、ドミナリアからラノワールのエルフ/Llanowar Elvesや鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Championを獲得したことにより、メタゲームの一角を占めるまでになった。鉄葉のチャンピオン獲得後は鉄葉ストンピィ(Steel Leaf Stompy)とも呼ばれる。
クリーチャー — エルフ(Elf) 騎士(Knight)
鉄葉のチャンピオンは、パワーが2以下のクリーチャーによってはブロックされない。
5/4伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 恐竜(Dinosaur)
この呪文を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xは、あなたがコントロールしているクリーチャーのパワーの合計に等しい。
トランプル
詳細は鉄葉ストンピィを参照。
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期のスタンダードでは、シャドウムーアで新たな戦力が追加され、さらにスライなどの赤系デッキが隆盛してきたことで再び顔を見せ始める。
クリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
イラクサの歩哨は、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたが緑の呪文を唱えるたび、あなたはイラクサの歩哨をアンタップしてもよい。
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
動きは伝統的なストンピィのそれであり、序盤から高速で軽量クリーチャーを展開。最後は地壊し/Groundbreakerで押し切る。
ビートダウンの常として神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去を苦手とするが、樹上の村/Treetop Villageや野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerなどで弱点をある程度補っている。
サンプルリスト
- 備考
- ドイツ選手権08 ベスト8 (参考)
- 使用者:Babak Mojtahedy
- フォーマット
Mono-Green Stompy [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 巨大化/Giant Growthなどを採用し、対赤シフトをより明確にした形のデッキ。
ラヴニカ・ブロック+時のらせんブロック期
時のらせんブロック期は、多くの優秀クリーチャーが追加された次元の混乱参入以降に復活を果たす。
まずは時のらせんブロック構築で台頭し、後にラヴニカ・ブロック+時のらせんブロックのスタンダードでも活躍していった。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 馬(Horse)
速攻
エコー(5)(緑)
ティンバーメアが戦場に出たとき、他のすべてのクリーチャーをタップする。
軽量クリーチャーを並べて押し切る従来のコンセプトからやや外れ、地壊し/Groundbreakerやティンバーメア/Timbermareなどの高性能速攻クリーチャーを火力呪文のように叩き付けるタイプのビートダウンが登場した。
環境が大量のクリーチャーを並べることに逆風のため、単体の質と即効性を上げることでコントロールへの耐性を意識した変化である。また、環境にクァーグノス/Quagnothという非常に除去もしづらい、打ち消されづらいクリーチャーがいることも追い風になった。
動きが噛み合ったときのスピードもあるが、速攻クリーチャーの大半が+αの回避能力を持つため、最後の数点をもぎ取る能力も緑ビートダウンとして優秀な部類に入る。
低コスト・高パワー・使い捨てという性質を持つ速攻クリーチャーを利用してよりよい品物/Greater Goodで息切れを防ぐバージョンや、速攻と相性がよくマナカーブもかみ合っている原初の腕力魔道士/Primal Forcemageを利用したバージョンもある。特に次元の混乱で得たウークタビー・ドレイク/Uktabi Drakeとのシナジーが強力。
サンプルリスト
ストンピィ(RAV+TSP) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 速攻クリーチャーを多数抱えているが使い捨て的な物を極力削った従来のストンピィに近いタイプ。12体もの敵からの呪文を受け付けないクリーチャー群が単体除去を強くメタった構造になっている。それに対して、アドバンテージを得やすいが除去自体はされやすい獣群の呼び声/Call of the Herdは不採用となっている。
ミラディン・ブロック+神河ブロック期
ミラディン・ブロック+神河ブロック期のスタンダードでは、親和全盛期はアーティファクト破壊メインの緑コントロールが中心だったが、禁止カードによる親和消滅後は装備品などを使ったビートダウンタイプのデッキが登場した。
クリーチャー — トロール(Troll) シャーマン(Shaman)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
(1)(緑):トロールの苦行者を再生する。(このターン、次にこのクリーチャーが破壊される場合、それは破壊されない。代わりに、それをタップし、それに与えられているダメージをすべて取り除き、戦闘から取り除く。)
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントしているクリーチャーは、あなたがコントロールしている森(Forest)1つにつき+1/+1の修整を受ける。
軽いウィニークリーチャーを高速で展開しブランチウッドの鎧/Blanchwood Armorなどでサポートしつつ殴り殺す。
桜族の長老/Sakura-Tribe Elderのランドブーストから創造の標/Beacon of Creationやブランチウッドの鎧/Blanchwood Armorに繋ぐシナジーも盛り込まれている。
サンプルリスト
- 備考
- オランダ選手権05 ベスト8 (参考)
- 使用者:Rudy Meijer
- フォーマット
ストンピィ(MIR+COK) [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディン・ブロック構築
ミラディン・ブロック構築では、親和メタの緑コントロールが主体だったが、ビートダウンにシフトしたアグレッシブなデッキも登場した。
クリーチャー — トロール(Troll) シャーマン(Shaman)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
(1)(緑):トロールの苦行者を再生する。(このターン、次にこのクリーチャーが破壊される場合、それは破壊されない。代わりに、それをタップし、それに与えられているダメージをすべて取り除き、戦闘から取り除く。)
トロールの苦行者/Troll Asceticなどのクリーチャーを展開しつつ、アーティファクト破壊で相手の足を止めて殴り殺す。いわゆるウィニーよりもかなり重めの構成になっている。
サンプルリスト
- 備考
- グランプリチューリッヒ04 ベスト8 (参考)
- 使用者:Charles Delvaux
- フォーマット
ストンピィ(MIR) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オデッセイ・ブロック構築
オデッセイ・ブロック構築では、オデッセイ・ブロックの強力な緑クリーチャーをベースにしたビートダウン。
クリーチャー — 犬(Dog)
カードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに、あなたが選んだ1色の色になる。
2/2ソーサリー
緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する。
フラッシュバック(3)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
野生の雑種犬/Wild Mongrelや獣群の呼び声/Call of the Herdなどの優秀なクリーチャーを展開し、最後は踏み荒らし/Overrunで押し潰す。
クリーチャーの質自体は他の時期のものと比べても遜色ないが、環境に黒コントロールなどのマス・デストラクション系コントロールデッキが溢れており、またデッキパワーの点でも他のデッキに劣っていたためほとんど活躍を上げることはできなかった。
ウルザ・ブロック期
ウルザ・ブロック期では、野生の犬/Wild Dogsや飛びかかるジャガー/Pouncing Jaguar、アルビノ・トロール/Albino Trollなどを高速展開するデッキ。同時期のスタンダードやウルザ・ブロック構築などで活躍した。
クリーチャー — 猫(Cat)
エコー(緑)(あなたのアップキープの開始時に、これが直前のあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたのコントロール下になっていた場合、そのエコー・コストを支払わないかぎりそれを生け贄に捧げる。)
2/2エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。
上記の優秀なウィニークリーチャーに加え、ウルザズ・レガシー当時で最強の緑カードと謳われた怨恨/Rancorの存在が大きい。
ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradleによるマナ加速を生かして非常に強力なマスティコア/Masticoreの除去を活用する場合もある(ガイアの揺籃の地は1999年7月1日付けでウルザ・ブロック構築の禁止カードに指定されている)。
ネメシス参入後はからみつく鉄線/Tangle Wireで対戦相手の動きを妨害するタングルストンピィというデッキも現れた。
スタンダード版
- 備考
- The Finals99 優勝
- 使用者:斎藤友晴
- フォーマット
ストンピィ(USG+MMQ) [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- マスクス・ブロック参入直後のスタンダード版。
- テンペスト・ブロック期のレシピは、World Championship Decks 1999を参照のこと。
ウルザ・ブロック構築版
- 備考
- プロツアーニューヨーク99 ベスト8 (参考)
- 使用者:Christian Lührs
- フォーマット
ストンピィ(USG) [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- こちらはウルザ・ブロック構築のバージョン。
- 休眠エンチャントの隠れたる雄ジカ/Hidden Stagを入れた、"Hidden Green"と呼ばれるタイプ。
テンペスト・ブロック期
テンペスト・ブロック構築の開幕戦となったプロツアーロサンゼルス98で、Team CMUがスリヴァーシナジーを組み込んだデッキを持ち込んでいる。
同環境の赤単の隆盛とそれによる赤の防御円/Circle of Protection: Redの流行を見越しての採用で、使用者5人全員が2日目進出、トップ16に2人を送り込んだが、最終的には赤単の完成度の前に沈んでしまった。
サンプルリスト
- 備考
- プロツアーロサンゼルス98 11位(参考1/参考2)
- 使用者: Brian Schneider
- フォーマット
Iron City Beat-Down (CMU Green) [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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- サイドボードは不明。
ミラージュ・ブロック期
ミラージュ・ブロック期には、冬の宝珠/Winter Orbによるマナロックをクウィリーオン・レインジャー/Quirion Rangerとマナ・クリーチャーで維持しながら殴り殺すセニョールストンピィと呼ばれるデッキが登場。
クリーチャー — エルフ(Elf) レインジャー(Ranger)
あなたがコントロールする森(Forest)1つをオーナーの手札に戻す:クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。毎ターン1回のみ起動できる。
1/1詳細はセニョールストンピィのページを参照のこと。
サンプルリスト
- 備考
- The Finals97 ベスト8
- 使用者:景山太郎
- フォーマット
ストンピィ(MIR+TEP) [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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旧エクステンデッド
2002年ローテーション前のエクステンデッドには、クレイジーグリーンというデッキが存在していた。
ソーサリー
あなたの手札に土地カードが1枚も無いなら、あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札を公開することを選んでもよい。
あなたのライブラリーから、森(Forest)カードを1枚探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。
土地譲渡/Land Grantを生かすために土地を切り詰めて超軽量構造に仕上げたデッキ。最後は怨恨/Rancorのカードパワーで押し切る。
詳細はクレイジーグリーンのページを参照のこと。
サンプルリスト
- 備考
- グランプリウィーン99 ベスト8
- 使用者:Peer Krouger
- フォーマット
Stompy [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レガシー
レガシーでも、少数ではあるが存在する。その中でも「バーサクストンピィ」という超高速型が主流。
クリーチャー — エルフ(Elf) ならず者(Rogue)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
シラナの岩礁渡りは、飛行を持つクリーチャーによってしかブロックされない。
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。あなたがこの呪文をあなたのメイン・フェイズの間に唱えた場合、代わりにそのクリーチャーはターン終了時まで+4/+4の修整を受ける。
インスタント
この呪文は戦闘ダメージ・ステップより前にのみ唱えられる。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、そのパワーの点数である。次の終了ステップの開始時に、このターン、それが攻撃していたなら、そのクリーチャーを破壊する。
まず、スクリブ・スプライト/Scryb Sprites、スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk、シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalkerといった、ブロックされづらいクリーチャーを展開する。さらにそれらを、怨恨/Rancor、古きクローサの力/Might of Old Krosa、力の印章/Seal of Strengthなどで強化し、そのパワーを狂暴化/Berserkによって爆発させトドメをさす。
カヴーの捕食者/Kavu Predatorを獲得してからは、激励/Invigorateとのシナジーも同時に搭載される事が多くなった。
一種のコンボデッキとして捉えることもできるほどの爆発力を持つ反面、安定性に欠ける部分も非常に大きい。
サンプルリスト
- 備考
- プロツアーヴァレンシア07 レガシーオープン 優勝
- 使用者:César Fernández
- フォーマット
ストンピィ [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 186人参加のPTサイドイベント。
パウパー
パウパーでも古くから存在している。
クリーチャー — 狼(Wolf)
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
1/1エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。
イラクサの歩哨/Nettle Sentinelやクウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger、若き狼/Young Wolfといった1~2マナのクリーチャーを、巨森の蔦/Vines of Vastwoodや地うねり/Groundswell、怨恨/Rancorでバックアップする。
黎明期より存在し、トップメタである青単デルバーに強く常に一定の人気のあるデッキタイプである。ミラディンの傷跡参入後は、より爆発力が高い感染デッキに移行する形で一時期衰退したが、激励/Invigorateの禁止により感染デッキが弱体化すると再びメタゲームの一角に浮上してきた。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
炎樹族の使者が戦場に出たとき、(赤)(緑)を加える。
2/2その後モダンマスターズ2017で炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryを獲得。展開の速さに磨きがかかった。それと同時に炎樹族の使者と相性の良い巣の侵略者/Nest Invader、その巣の侵略者により陰鬱を能動的に達成できるようになった吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpackをフル投入したタイプが成績を残している。
ソーサリー
あなたがコントロールしているクリーチャー1体と、あなたがコントロールしていないクリーチャー1体を対象とする。その前者のパワーが2であるなら、ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
モダンホライゾンでは凶暴な一振り/Savage Swipeを獲得。メインデッキから採用に値する格闘呪文であり、システムクリーチャーなどを除去しやすくなった。
クリーチャー — 植物(Plant) 犬(Dog)
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げるか(3)を支払う。
5/4ストリクスヘイヴン:魔法学院では湿地帯のグロフ/Bayou Groffを獲得。2マナ5/4は破格のマナレシオであり、デメリットの軽減のために若き狼やカルニの庭/Khalni Gardenを採用した構成が登場した。
サンプルリスト1
Stompy(Pauper) [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 強化スペルやエンチャントを多く取ったタイプ。
サンプルリスト2
Stompy(Pauper) [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 巣の侵略者/Nest Invaderを採用したタイプ。Thermokarstやヴィリジアンの長弓/Viridian Longbowの装備コストなどストンピィとしてはマナコストがやや重いカードを使用しやすくなっている。
サンプルリスト3
Madness Stompy(Pauper) [18] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- マッドネスの要素を取り入れたタイプ。
サンプルリスト4
Stompy [19] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary獲得後のリスト。
サンプルリスト5
Stompy [20] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 湿地帯のグロフ/Bayou Groff獲得後のリスト。
参考
- ↑ 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:ソルジャーズ(レガシー)(岩SHOWの「デイリー・デッキ」 2016年11月25日 岩SHOW著)
- ↑ スティール・ストンピィ(レガシー)(岩SHOWの「デイリー・デッキ」 2018年8月29日 岩SHOW著)
- ↑ カース・ストンピィ(レガシー)(岩SHOWの「デイリー・デッキ」 2020年2月11日 岩SHOW著)