Delver-Go
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2018年12月1日 (土) 22:30時点における版
Delver-Goは秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを中心戦力に据えたクロック・パーミッションデッキの総称。単にDelverとも。イニストラード参入後の様々な環境で活躍する。
目次 |
概要
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。あなたはそのカードを公開してもよい。これによりインスタントやソーサリーであるカードが公開されたなら、秘密を掘り下げる者を変身させる。
1/1Insectile Aberration / 昆虫の逸脱者
〔青〕 クリーチャー — 人間(Human) 昆虫(Insect)
飛行
3/2クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
軽いクロックとそれをサポートする呪文で構成される、典型的なクロック・パーミッション。変身することで強力なアタッカーとなる秘密を掘り下げる者を活かすため、デッキのインスタント・ソーサリー比率をスロットの1/3~1/2程度にまで高めていること、除去やカウンターだけでなく、思案/Ponderなどのライブラリー操作呪文も積極的に採用していることが大きな特徴である。
クリーチャーは少数精鋭の方針を取る。軽く打撃力のあるものが中心だが、デッキ構成と噛み合った瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageもよく用いられ、デッキにカード・アドバンテージ面での強さを与えている。
イニストラード・ブロック構築
イニストラード・ブロック構築では主に青赤で組まれる。初期は強化オーラを中心とする構成が主流であった。
クリーチャー — 人間(Human) ならず者(Rogue)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
不可視の忍び寄りはブロックされない。
エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ。
回避能力を持つクリーチャーを幽体の飛行/Spectral Flightや噛み傷への興奮/Furor of the Bittenでサイズアップし、静かな旅立ち/Silent Departureや硫黄の流弾/Brimstone Volleyで盤面をコントロールしながら、効率良くダメージを刻んでいく。
特に除去耐性と攻撃時最強の回避能力を併せ持つ不可視の忍び寄り/Invisible Stalkerは強化先として優秀。また環境のビートダウンが人間の地上クリーチャーを中心としているため、飛行や流城の貴族/Stromkirk Nobleの回避能力も活かしやすい。闇の隆盛参入後は未練ある魂/Lingering Soulsと無形の美徳/Intangible Virtueの爆発的な流行により攻撃を通すのが難しくなったが、それらは最終的に禁止カードとなった。
アヴァシンの帰還で火柱/Pillar of Flameが登場してからは、スタンダードのDelverのように思考掃き/Thought Scourを積み、瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageとルーン唱えの長槍/Runechanter's Pikeを活用する構成のものが多くなった。
スタンダード
スタンダードでは登場以降、メタゲームの中心を走り続けている。
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
聖トラフトの霊が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している、飛行を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。戦闘終了時に、そのトークンを追放する。
主流となっているのは、装備品を用いる青タッチ白のDelver-Blade。特にこのデッキを指してDelverあるいはUW Delverと呼ぶことも多い。
マナ漏出/Mana Leakなどのカウンターの存在に加え、白をタッチして聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftやムーアランドの憑依地/Moorland Hauntを採用し、さらにクロックをクリーチャーと装備品に分散させていることで、全体として非常に除去に強い構成になっている。軽いクリーチャー除去に乏しいこの環境の白青の弱点も、蒸気の絡みつき/Vapor Snagやファイレクシア・マナ呪文でカバーすることが可能。
直接の前身となったのはイリュージョン。このデッキは部族ウィニーとしての性格も強く、秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsや瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageの方が追加戦力であるとも言えるが、インスタント・ソーサリーを大量投入してこの2体を活用する青タッチ白の基本構成は、この時点でほぼ完成している。
他にも様々なバリエーションが存在する。火力を用いる青赤のタイプ、未練ある魂/Lingering Soulsなどで数を並べて全体強化する白青黒スピリット(別名Delver-Spirits)、教区の勇者/Champion of the Parishと人間のシナジーを中心としたDelver-Humans(*1)、秘密を掘り下げる者を外して中マナ域に寄せたNo-Delver(*2)、高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsを採用したTaipei Delver(*3)、クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadによる緑青のグロウ系デッキ(*4)など。
詳細は各項目を参照。
Delver Humans
- 備考
- プロツアー「闇の隆盛」 スタンダード部門 6-2-2 (参考)
- 使用者:Denniz Rachid
- フォーマット
No Delver
- 備考
- ワールド・マジック・カップ12大阪予選 準優勝 (参考)
- 使用者:赤池庸
- フォーマット
No Delver [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Taipei Delver
- 備考
- グランプリマニラ12 第9位 (参考)
- 使用者:郭子敬
- フォーマット
Taipei Delver [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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UG Delver
- 備考
- ワールド・マジック・カップ12 (参考)
- 使用者:Alexander Hayne/Lucas Siow(Team Canada)
- フォーマット
UG Delver [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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モダン
イニストラード参入直後には目立った活躍はできなかったが、小型クリーチャーへの大きな圧力となる罰する火/Punishing Fireの禁止とビートダウン筆頭のZooの衰退を受け、モダンでも環境に姿を現すようになった。
伝説のクリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)
瞬速
飛行
ヴェンディリオン三人衆が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの手札を見る。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選んでもよい。そうした場合、そのプレイヤーは選ばれたカードを公開し、それを自分のライブラリーの一番下に置き、その後カードを1枚引く。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。
よく用いられるカウンターはマナ漏出/Mana Leak、呪文嵌め/Spell Snare、謎めいた命令/Cryptic Commandなど。また思案/Ponderと定業/Preordainが禁止されているため、ライブラリー操作手段としては主に血清の幻視/Serum Visionsが使われる。
デッキカラーとクリーチャーや除去の選択は様々だが、基本セット2014発売以前の環境では特に以下の2つのタイプが大きな結果を残した。
- 青赤緑
- 最初期から存在する、火力とタルモゴイフ/Tarmogoyfを中心としたオーソドックスなタイプ。
- 基本土地・ショックランド・フェッチランドから成る島率の高い土地構成を取るため、ヴィダルケンの枷/Vedalken Shacklesもよく用いられる。→*1
- 赤白青
- ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynxと聖トラフトの霊/Geist of Saint Traftという高打点アタッカーを稲妻/Lightning Boltや稲妻のらせん/Lightning Helixなどの優良火力でバックアップする、非常にアグレッシブなタイプ。
- テンポを重視した構成で、カウンターもマナ漏出より差し戻し/Remandを優先する傾向にある。→*2
- かつてのビートスティックのように等時の王笏/Isochron Scepterをアドバンテージ源に据えた、Scepter Delverと呼ばれる亜種も存在する。
その後は、以下のようなタイプも台頭している。
- 青黒赤
- 運命再編でサイズに優れたグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerや黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang、タルキール龍紀伝で汎用性が高くアドバンテージを取りやすいコラガンの命令/Kolaghan's Commandを得たことで注目を集めることになった。
青赤緑
- 備考
- グランプリトリノ12 優勝 (参考)
- 使用者:Antonino De Rosa
- フォーマット
RUG Delver [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 青赤緑のタイプ。
- Marco Cammilluzziも全く同じリストを用いてTop8に入っている。
赤白青
- 備考
- グランプリコロンバス12 ベスト4 (参考)
- 使用者:Max Tietze
- フォーマット
UWR Delver [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 赤白青のタイプ。
青赤
- 備考
- グランプリプラハ14 ベスト4 (参考)
- 使用者:Carlos Moral
- フォーマット
UR Delver [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 若き紅蓮術士/Young Pyromancerとのシナジーを重視してギタクシア派の調査/Gitaxian Probeが採用されている。
青黒赤
- 備考
- グランプリコペンハーゲン15 ベスト8 (参考)
- 使用者:Branco Neirynck
- フォーマット
Grixis Delver [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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レガシー
歴代のパワーカードを使用できるレガシー環境においても秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsはかなり優秀なクリーチャーであり、メタゲームの一角を担っている。
クリーチャー — マングース(Mongoose)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、敏捷なマングースは+2/+2の修整を受ける。
秘密を掘り下げる者参入直後から活躍しているのは青赤緑のタイプ。軽さを重視し、インスタント・ソーサリーの比率が約1/2と高く、渦まく知識/Brainstormや思案/Ponderを擁するCanadian Thresholdがすでに存在していたため、これに秘密を掘り下げる者が自然と組み込まれる形で成立した。従来通りCanadian Thresholdと呼ばれることもあれば、RUG Delverの名前で呼ばれることもある。
レガシーのクリーチャーデッキの中でも特にテンポと速度に特化したデッキであり、不毛の大地/Wastelandともみ消し/Stifleの土地破壊によって低マナ域の勝負に持ち込みつつ、優良ウィニーと火力で素早くライフを削り切る。詳細はCanadian Thresholdを参照。
タルキール覇王譚で宝船の巡航/Treasure Cruiseを得たことによって、Delver-Go系のデッキは大きく強化された。中でも、同時に収録された僧院の速槍/Monastery Swiftspearを採用した青赤タイプが躍進している。
クリーチャー — 人間(Human) モンク(Monk)
速攻
果敢(あなたがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。)
以前から青赤タイプも存在していた(→*1)が、敏捷なマングース/Nimble Mongooseやタルモゴイフ/Tarmogoyfを使用できる青赤緑に比べるとクリーチャーが貧弱で、息切れしやすいという欠点があった。しかし、宝船の巡航を獲得したことで息切れしにくくなり、若き紅蓮術士/Young Pyromancerや僧院の速槍のような強力なクロックを最大限に活かせるようになったことで、弱点を克服した(→*2)。また、宝船の巡航などへの対策として強力な対青カードである紅蓮破/Pyroblastを使いやすいのも長所。
2015年1月23日に宝船の巡航が禁止カードに指定されたが、時を越えた探索/Dig Through Timeで代用して未だ根強い活躍を続けている。また、死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanや運命再編で獲得した黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang、グルマグのアンコウ/Gurmag Anglerといった黒の優良クリーチャーを採用した青黒赤タイプ(→*3)や青黒赤緑の4色タイプ(→*4)が主流となった。2015年10月2日に時を越えた探索が禁止カードに指定された後は、主に死儀礼のシャーマンと探査クリーチャーを採用するタイプが増えている。
この他にも赤白青(パトリオット)、緑青黒(→Team America)などのバリエーションが存在する。
2017年4月24日に師範の占い独楽/Sensei's Divining Topが禁止カードに指定され青白奇跡コントロールが大幅に弱体化。特に1マナ域のカードを大量に採用していたこのデッキにとって、1マナのカードを封殺していた「師範の占い独楽+相殺/Counterbalance」のソフトロックの消滅は追い風であり、グリクシスデルバーと呼ばれる青黒赤のタイプ、および死儀礼のシャーマンの能力やトレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trestなどのために緑をタッチした4色デルバーがメタゲームのトップを走っている。
青赤1
UR Delver [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 統率者2013後の青赤タイプ。安定したクロックである真の名の宿敵/True-Name Nemesisを獲得した。
青赤2
UR Delver [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール覇王譚後の青赤タイプ。
青白
White Blue Delver [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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赤白青
Jeskai Delver [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール覇王譚後の赤白青タイプ。
青黒赤
- 備考
- グランプリシアトルタコマ15 準優勝 (参考)
- 使用者:Christian Calcano
- フォーマット
Grixis Delver(Legacy) [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- グリクシスデルバーと呼ばれる青黒赤タイプ。
青黒赤緑
- 備考
- グランプリリール15 ベスト8 (参考)
- 使用者:Thomas Van der Paelt
- フォーマット
4C Delver(Legacy) [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 青黒赤緑の4色タイプ。
ヴィンテージ
インスタント
あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島(Island)を2つ、オーナーの手札に戻すことを選んでもよい。
カードを2枚引く。
秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsやタルモゴイフ/Tarmogoyfなどのクロックを意志の力/Force of Will、精神的つまづき/Mental Misstep、狼狽の嵐/Flusterstormなどのカウンターでサポートするのが基本戦略。呪文のほとんどが0~2マナで唱えられる軽い構成であるため、噴出/Gushのピッチコストも負担になりにくい。
また、環境の多くのデッキがMoxなどのアーティファクトを使用するため、メインデッキから鋼の妨害/Steel Sabotageや古えの遺恨/Ancient Grudgeが挿されることも多い。
青赤緑
RUG Delver [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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青赤
- 備考
- ヴィンテージ選手権14 準優勝 (参考)
- 使用者:Dario Moreno
- フォーマット
UR Delver(Vintage) [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- タルキール覇王譚後の青赤タイプ。
Pauper
秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsがコモンであることから、Pauperでも有力なデッキタイプの一つ。
青単色の他、赤や黒をタッチした2色のデッキも存在する。主に以下の3つのタイプのデッキが活躍している。
- フィッシュ型
クリーチャー — 人間(Human) 忍者(Ninja)
忍術(1)(青)((1)(青),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
深き刻の忍者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)
瞬速
飛行
呪文づまりのスプライトが戦場に出たとき、マナ総量がX以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。Xはあなたがコントロールするフェアリー(Faerie)の数に等しい。
深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hoursと呪文づまりのスプライト/Spellstutter Spriteを採用した、「青単フェアリー」と呼ばれるクロック・パーミッションタイプ。
フィッシュはPauper黎明期から存在したタイプのデッキであるが、呪文は対抗呪文/Counterspellを筆頭に優秀なものが揃っている反面、クリーチャーの打撃力不足が同デッキの長年の課題であった。これが秘密を掘り下げる者の加入によって大きく改善された。さらにイニストラード参入前後に解禁されたウルザ・ブロックとマスクス・ブロックからそれぞれフリースペルとピッチスペルを獲得し、従来の形よりもさらに軽く、土地の枚数を削った構成となっている。
ライブラリー操作呪文はレガシーと比べても遜色ない充実ぶりだが、Pauperではフェッチランドのような手軽にライブラリーを切り直すことが可能なカードが少ないため、渦まく知識/Brainstormではなく定業/Preordainや思案/Ponderを優先するケースが多い。
2016年1月には当初採用されていたフェアリーの大群/Cloud of Faeriesが禁止され、このデッキの弱体化が懸念されたものの、後釜にフェアリーの悪党/Faerie Miscreantが採用されたことで問題なく運用されていた。しかし、モダンマスターズ2017において炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryがコモンとして収録され、それをフル投入したストンピィが登場すると、青単型はこのタイプのストンピィとの相性が非常に悪いとされて一気に数を減らすことになり、代わりに氷雪土地と雪崩し/Skredを採用した「青赤氷雪フェアリー」と呼ばれるものが登場した。雪崩しによりグルマグのアンコウ/Gurmag Anglerや吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpackによって+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーにも後から対処できるようになったのが特長。稲妻/Lightning Boltと合わせた8枚の1マナ除去とカウンターの合わせ技で相手のクリーチャー群に対処するように変化していった。
このようにデッキ内容は変わりながらもPauperのメタゲームの中心に常に存在するデッキであり、常にメタられる側でありながらそのデッキパワーの高さからメタ上位に残り続けている。
- コントロール型
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
海門の神官が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらの1枚をあなたの手札に加え、もう1枚をあなたのライブラリーの一番下に置く。
1/3フィッシュの要素を取り入れずにパーミッションに近い動きをするタイプ。普通のドロー呪文やカウンター呪文を増量した青単色のものと、赤をタッチして除去を投入した青赤の2種類のタイプが見受けられる。
追加のクリーチャーとしては熟考漂い/Mulldrifterや海門の神官/Sea Gate Oracleといったアドバンテージを取れるカードが採用される。打撃力を完全に秘密を掘り下げる者に頼ったタイプであり、秘密を掘り下げる者がいないと打撃力が細すぎるため速攻デッキには押し切られれてしまう可能性が高くなってくる。対戦相手も打撃力が細い場合は無類の強さを発揮し、上記のフィッシュ型や黒単コントロールなどに対して強いデッキと言える。
メタゲームではフィッシュ型に比べると影が薄いが、タルキール覇王譚参入から宝船の巡航/Treasure Cruise禁止までの間はメタゲーム上位に食い込む躍進を見せた。
- アンコウ型
クリーチャー — ゾンビ(Zombie) 魚(Fish)
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
5/5アタッカーとして秘密を掘り下げる者に加え、グルマグのアンコウ/Gurmag Anglerを採用した「青黒アンコウ」と呼ばれるタイプのデッキ。留意/Mental Noteと思考掃き/Thought Scourで墓地を肥やし早いターンで探査クリーチャーに繋ぐ。
宝船の巡航禁止後から徐々に頭角を現し、現在はメタの一角を占めるに至っている。破滅の刻発売後は、縞カワヘビ/Striped Riverwinderと死体発掘/Exhumeのギミックを組み込んだタイプも登場した。 →リアニメイト#Pauper
青単フェアリー1
Mono Blue Permission [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 「フェアリー」と呼ばれるクロック・パーミッション型のデッキ。
青単フェアリー2
Delver(Pauper) [18] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- よりクリーチャーの数を絞ったレシピ。この5種類のクリーチャーを使うタイプが主流である。
青単フェアリー3
Mono Blue Delver(Pauper) [19] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- モダンマスターズ2017後の青単型。青赤が主流となっているが、青単のタイプも健在。変異原性の成長/Mutagenic Growthを多く採用しているのが特徴。
青単コントロール
MUC(Pauper) [20] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 「MUC(Mono Blue Control)」と呼ばれるコントロール型のデッキ。
青赤コントロール
UR Delver(Pauper) [21] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 青赤タイプのデッキ。布告除去に強い嵐縛りの霊/Stormbound Geistが採用されている。
青赤氷雪フェアリー
UR Delver [22] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- サイドボードの渦巻く砂嵐/Swirling Sandstormで親和やストンピィに対する耐性が上昇している。スレッショルドも、軽量キャントリップや進化する未開地/Evolving Wildsで無理なく達成できる。
- ストンピィがモダンマスターズ2017で炎樹族の使者/Burning-Tree Emissaryで強化された一方、フェアリー側もボーラスの占い師/Augur of Bolasを獲得している。
青黒アンコウ
Angler Delver(Pauper) [23] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 墓地肥やしと相性のいい蓄積した知識/Accumulated Knowledgeや恐ろしい死/Ghastly Demiseが採用されている。
青白
White Blue Delver [24] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- アイコニックマスターズで道の探求者/Seeker of the Wayとジェスの盗人/Jhessian Thiefを獲得後の青白型。果敢とドローサポートの相性は良い一方、相手のターンにマナを残しにくいため対抗呪文/Counterspellはメインデッキには採用されず、目くらまし/Dazeや払拭/Dispel、変異原性の成長/Mutagenic Growthが使われている。