ヤソコン
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==ブロック構築== | ==ブロック構築== | ||
===イニストラード・ブロック構築=== | ===イニストラード・ブロック構築=== | ||
− | [[人間リアニメイト#イニストラード・ブロック構築|人間リアニメイト]] | + | [[プロツアー「アヴァシンの帰還」]]の[[イニストラード・ブロック構築]]部門では[[人間リアニメイト#イニストラード・ブロック構築|人間リアニメイト]]を使用し、同部門で9-0-1の好成績を収めた(総合14位)。 |
===ミラディンの傷跡ブロック構築=== | ===ミラディンの傷跡ブロック構築=== | ||
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*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアー名古屋11]] ベスト8(ミラディンの傷跡ブロック構築部門 6-3-1) ([http://coverage.mtg-jp.com/PTNagoya11/ 参考]) | **[[プロツアー名古屋11]] ベスト8(ミラディンの傷跡ブロック構築部門 6-3-1) ([http://coverage.mtg-jp.com/PTNagoya11/ 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[藤田剛史]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]([[ミラディンの傷跡]]+[[ミラディン包囲戦]]+[[新たなるファイレクシア]]) | **[[ミラディンの傷跡ブロック構築]]([[ミラディンの傷跡]]+[[ミラディン包囲戦]]+[[新たなるファイレクシア]]) | ||
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===アラーラの断片ブロック構築=== | ===アラーラの断片ブロック構築=== | ||
− | [[ジャンドコントロール# | + | [[プロツアーホノルル09]]の[[アラーラの断片ブロック構築]]部門では[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック構築|ナヤジャンドコントロール]]を使用し、同部門で6-4の成績を残している。 |
===時のらせんブロック構築=== | ===時のらせんブロック構築=== | ||
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[[プロツアーチャールストン06]]では[[デッキ]]の使用者全員が[[マネーフィニッシュ]]、製作者の[[八十岡翔太]]自身は優勝という快挙を成し遂げた。 | [[プロツアーチャールストン06]]では[[デッキ]]の使用者全員が[[マネーフィニッシュ]]、製作者の[[八十岡翔太]]自身は優勝という快挙を成し遂げた。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーチャールストン06]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptcha06ja/welcome 参考]) | **[[プロツアーチャールストン06]] 優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptcha06ja/welcome 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] チーム:Kajiharu80 |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**チーム・[[ラヴニカ・ブロック構築]]([[ラヴニカ:ギルドの都]]+[[ギルドパクト]]+[[ディセンション]]) | **チーム・[[ラヴニカ・ブロック構築]]([[ラヴニカ:ギルドの都]]+[[ギルドパクト]]+[[ディセンション]]) | ||
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[[グランプリ新潟05]]ではベスト8に2人が残るという好成績を収めた。 | [[グランプリ新潟05]]ではベスト8に2人が残るという好成績を収めた。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリ新潟05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpnii05ja/welcome 参考]) | **[[グランプリ新潟05]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/gpnii05ja/welcome 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[有留知広]] |
**デザイン:[[八十岡翔太]] | **デザイン:[[八十岡翔太]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
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===ミラディン・ブロック構築=== | ===ミラディン・ブロック構築=== | ||
− | [[ミラディン・ブロック構築]]におけるヤソコンは、[[緑白青]]3色の[[コントロールデッキ]]。 | + | [[ミラディン・ブロック構築]]におけるヤソコンは、[[緑白青]]3色の[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]。 |
+ | |||
{{#card:Damping Matrix}} | {{#card:Damping Matrix}} | ||
{{#card:Pulse of the Fields}} | {{#card:Pulse of the Fields}} | ||
− | 同環境で一大勢力を誇る[[薬瓶親和|親和]]への対策として、[[減衰のマトリックス/Damping Matrix]]を[[ | + | |
− | [[原野の脈動/Pulse of the Fields]]は親和だけでなく、同環境で有力な[[デッキ]]である[[ビッグ・レッド]]対策も兼ねている。 | + | 同環境で一大勢力を誇る[[薬瓶親和|親和]]への対策として、[[減衰のマトリックス/Damping Matrix]]を[[メインデッキ]]から投入、さらに[[酸化/Oxidize]]や[[ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman]]といった[[アーティファクト]][[破壊]][[カード]]も多数採用されている。[[原野の脈動/Pulse of the Fields]]は親和だけでなく、同環境で有力な[[デッキ]]である[[ビッグ・レッド]]対策も兼ねている。 |
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアー神戸04]] 79th ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/ptkob04/welcome 参考]) | **[[プロツアー神戸04]] 79th ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/ptkob04/welcome 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | **[[ミラディン・ブロック構築]]([[ミラディン]]+[[ダークスティール]]) | ||
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[[フィニッシャー]]の選択も独特で、定番の[[霊異種/AEtherling]]ではなく、[[軽い]][[波使い/Master of Waves]]と[[予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx]]が採用されている。また、[[家畜化/Domestication]]や[[悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver]]で[[対戦相手]]のクリーチャーを利用して勝つことも可能。 | [[フィニッシャー]]の選択も独特で、定番の[[霊異種/AEtherling]]ではなく、[[軽い]][[波使い/Master of Waves]]と[[予知するスフィンクス/Prognostic Sphinx]]が採用されている。また、[[家畜化/Domestication]]や[[悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaver]]で[[対戦相手]]のクリーチャーを利用して勝つことも可能。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
105行: | 110行: | ||
===イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期=== | ===イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期=== | ||
− | この時期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、[[環境]]に多数存在する[[ミッドレンジ | + | この時期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、[[環境]]に多数存在する[[ミッドレンジ]]を[[メタる|メタった]][[クロックパーミッション]][[デッキ]]。 |
+ | |||
{{#card:Mutavault}} | {{#card:Mutavault}} | ||
{{#card:Xathrid Necromancer}} | {{#card:Xathrid Necromancer}} | ||
− | [[ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer]]の恩恵を受けられる[[変わり谷/Mutavault]]や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]で[[攻撃]]しつつ、[[除去]]や[[ | + | |
+ | [[ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancer]]の恩恵を受けられる[[変わり谷/Mutavault]]や[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage]]で[[攻撃]]しつつ、[[除去]]や[[打ち消す|打ち消し]]でバックアップする。隙を見せずに[[クロック]]を用意しやすい構成になっており、カウンターも構えやすい。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*参考 | *参考 | ||
− | **[[グランプリ北九州13]] | + | **[[グランプリ北九州13]] 23位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpkit13/welcome 参考]) |
**使用者:[[八十岡翔太]] | **使用者:[[八十岡翔太]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
120行: | 128行: | ||
===ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期=== | ===ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期=== | ||
− | この時期の[[スタンダード]] | + | この時期の[[スタンダード]]におけるヤソコンは、[[#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|前環境]]に引き続き、[[ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas]]を軸にした構成。 |
+ | |||
{{#card:Bloodline Keeper}} | {{#card:Bloodline Keeper}} | ||
{{#card:Curse of Death's Hold}} | {{#card:Curse of Death's Hold}} | ||
+ | |||
序盤に[[ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas]]を出して5/5を量産し、ダメージレースを挑むのが、当時流行していた[[ケッシグ・ランプ]]に有効であったため、追加のクロックとして[[血統の守り手/Bloodline Keeper]]を採用し、勝ちパターンを増やしている。また、[[死の支配の呪い/Curse of Death's Hold]]は[[Delver-Go#スタンダード|青白Delver]]のほとんどの[[クリーチャー]]が[[戦場]]に出られなくなる強烈なメタカード。 | 序盤に[[ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas]]を出して5/5を量産し、ダメージレースを挑むのが、当時流行していた[[ケッシグ・ランプ]]に有効であったため、追加のクロックとして[[血統の守り手/Bloodline Keeper]]を採用し、勝ちパターンを増やしている。また、[[死の支配の呪い/Curse of Death's Hold]]は[[Delver-Go#スタンダード|青白Delver]]のほとんどの[[クリーチャー]]が[[戦場]]に出られなくなる強烈なメタカード。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*参考 | *参考 | ||
132行: | 143行: | ||
{{#MagicFactory:df311684}} | {{#MagicFactory:df311684}} | ||
− | *[[ | + | |
+ | *[[メインデッキ]]には[[打ち消す|カウンター]]が1枚も採用されておらず、[[黒コントロール]]に近い構成。 | ||
===ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期=== | ===ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期=== | ||
143行: | 155行: | ||
各種[[CIP]][[能力]]、特に[[トップメタ]]の[[Caw-Go|Caw-Blade]]の対策として、[[メインデッキ]]から4枚[[積む|積ま]]れた[[倦怠の宝珠/Torpor Orb]]が一際目を引く。 | 各種[[CIP]][[能力]]、特に[[トップメタ]]の[[Caw-Go|Caw-Blade]]の対策として、[[メインデッキ]]から4枚[[積む|積ま]]れた[[倦怠の宝珠/Torpor Orb]]が一際目を引く。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリシンガポール11]] 第5位 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsin11/welcome 参考]) | **[[グランプリシンガポール11]] 第5位 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpsin11/welcome 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[基本セット2011]]+[[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]]) | **[[スタンダード]]([[基本セット2011]]+[[ゼンディカー・ブロック]]+[[ミラディンの傷跡ブロック]]) | ||
153行: | 166行: | ||
===コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期=== | ===コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期=== | ||
この[[環境]]のヤソコンは[[プレインズウォーカー・コントロール]]の形を取る。 | この[[環境]]のヤソコンは[[プレインズウォーカー・コントロール]]の形を取る。 | ||
− | + | ||
{{#card:Garruk Wildspeaker}} | {{#card:Garruk Wildspeaker}} | ||
+ | {{#card:Siege-Gang Commander}} | ||
+ | |||
+ | [[グランプリクラクフ07]]で使用したものは、[[黒緑]]に[[赤]]を[[タッチ]]した形。[[クリーチャー]]も多く採用しており、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]のような優秀な[[アタッカー]]のほか、[[包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander]]などで[[アドバンテージ]]を稼げるようになっている。 | ||
+ | |||
+ | *この後も[[緑青黒]]([[世界選手権07]])や[[青黒]]([[日本選手権08]])のヤソコンが開発されているが、いずれも目立った成績を残せておらず、[[プレミアイベント]]では[[フェアリー (デッキ)#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|フェアリー]]を使用することが多くなっている([[プロツアーハリウッド08]]など)。 | ||
+ | *次期環境のローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期でも引き続きフェアリーを使用しており、「フェアリーに勝てるデックは?」「ないよ」ともコメントしている。([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/worlds08/day1-ja#6 参考]) | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*参考 | *参考 | ||
− | **[[グランプリクラクフ07]] | + | **[[グランプリクラクフ07]] 43位 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpkra07/welcome 参考]) |
**使用者:[[八十岡翔太]] | **使用者:[[八十岡翔太]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
163行: | 183行: | ||
{{#MagicFactory:df311671}} | {{#MagicFactory:df311671}} | ||
− | |||
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===ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ+時のらせんブロック期=== | ===ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ+時のらせんブロック期=== | ||
− | [[青赤氷雪コントロール]] | + | [[Lord of Magic Championships|LoM 2006]]では[[青赤氷雪コントロール]]を使用し、同部門で5-1の成績を残している。 |
− | [[次元の混乱]]発売後に、「[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God|神の怒り]]」こと[[滅び/Damnation]]が登場したことにより、[[青黒トロン#スタンダード|青黒トロン]] | + | |
+ | [[次元の混乱]]発売後に、「[[黒]]い[[神の怒り/Wrath of God|神の怒り]]」こと[[滅び/Damnation]]が登場したことにより、'''青黒トロン'''が開発される。詳細は[[青黒トロン#スタンダード|青黒トロン]]を参照。 | ||
===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期=== | ===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期=== | ||
182行: | 201行: | ||
[[フィニッシャー]]には定番の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]のほか、占術の岩床と相性のよい[[ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot]]も使用される。 | [[フィニッシャー]]には定番の[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]のほか、占術の岩床と相性のよい[[ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot]]も使用される。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[日本選手権06]] 第5位 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat06ja/welcome&dcmp=ILC-MTGJPNL 参考]) | **[[日本選手権06]] 第5位 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/jpnat06ja/welcome&dcmp=ILC-MTGJPNL 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[鈴木貴大]] |
− | ** | + | **デザイン:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第9版]]+[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[コールドスナップ]]) | **[[スタンダード]]([[第9版]]+[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ・ブロック]]+[[コールドスナップ]]) | ||
193行: | 213行: | ||
===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期=== | ===神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期=== | ||
この[[環境]]のヤソコンは[[呪師コントロール]]の形を取る。 | この[[環境]]のヤソコンは[[呪師コントロール]]の形を取る。 | ||
+ | |||
{{#card:Ink-Eyes, Servant of Oni}} | {{#card:Ink-Eyes, Servant of Oni}} | ||
{{#card:Hideous Laughter}} | {{#card:Hideous Laughter}} | ||
+ | |||
[[ラヴニカ:ギルドの都]]で[[湿った墓/Watery Grave]]が登場し、[[マナ基盤]]が充実したため、[[神河ブロック構築]]におけるヤソコンが[[青黒]]バージョンにアップデートされ、[[スタンダード]]で行われた[[Lord of Magic Championships|LoM]]では見事にワンツーフィニッシュを飾った。[[鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni]]を採用することで、[[けちコントロール#神河ブロック構築|けちコン]]に採用されている[[フィニッシャー]]を[[リアニメイト]]する動きが追加されている。また、[[忌まわしい笑い/Hideous Laughter]]は、[[ドローエンジン]]として[[呪師の弟子/Jushi Apprentice]]や[[巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls]]などの[[クリーチャー]]を使用しているこのデッキでは、タイミングを選ぶものの、[[白ウィニー/スタンダード/ラヴニカ・ブロック期|白ウィニー]]などには有効な[[全体除去]]である。 | [[ラヴニカ:ギルドの都]]で[[湿った墓/Watery Grave]]が登場し、[[マナ基盤]]が充実したため、[[神河ブロック構築]]におけるヤソコンが[[青黒]]バージョンにアップデートされ、[[スタンダード]]で行われた[[Lord of Magic Championships|LoM]]では見事にワンツーフィニッシュを飾った。[[鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oni]]を採用することで、[[けちコントロール#神河ブロック構築|けちコン]]に採用されている[[フィニッシャー]]を[[リアニメイト]]する動きが追加されている。また、[[忌まわしい笑い/Hideous Laughter]]は、[[ドローエンジン]]として[[呪師の弟子/Jushi Apprentice]]や[[巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls]]などの[[クリーチャー]]を使用しているこのデッキでは、タイミングを選ぶものの、[[白ウィニー/スタンダード/ラヴニカ・ブロック期|白ウィニー]]などには有効な[[全体除去]]である。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[LoM|Lord of Magic Championships 2005]] 優勝 ([http://2005.lom.jp/ 参考]) | **[[LoM|Lord of Magic Championships 2005]] 優勝 ([http://2005.lom.jp/ 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[有留知広]] |
**デザイン:[[八十岡翔太]] | **デザイン:[[八十岡翔太]] | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
216行: | 239行: | ||
主に4[[色]]で構成され、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]や[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]、[[神の怒り/Wrath of God]]などが組み込まれている事が多い。 | 主に4[[色]]で構成され、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]や[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]、[[神の怒り/Wrath of God]]などが組み込まれている事が多い。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **年[[Lord of Magic Championships|LoM 2004]][[スタンダード]]部門 全勝 ([http://2004.lom.jp/ 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第8版]]+[[ミラディン・ブロック]]+[[神河物語]]) | **[[スタンダード]]([[第8版]]+[[ミラディン・ブロック]]+[[神河物語]]) | ||
236行: | 260行: | ||
*この[[デッキ]]は、東京近郊の複数の大会が年に1回共催している「[[Lord of Magic Championships]]」2003年の大会でデビューを飾った。ミラディン発売直後に開催された非[[認定大会]]で、デッキの完成度と新[[エキスパンション]]の[[カード]]を生かした構成で注目を浴びた。 | *この[[デッキ]]は、東京近郊の複数の大会が年に1回共催している「[[Lord of Magic Championships]]」2003年の大会でデビューを飾った。ミラディン発売直後に開催された非[[認定大会]]で、デッキの完成度と新[[エキスパンション]]の[[カード]]を生かした構成で注目を浴びた。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **[[Lord of Magic Championships|LoM 2003]] 準優勝 ([http://lom.jp/2003/ 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第8版]]+[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン]]) | **[[スタンダード]]([[第8版]]+[[オンスロート・ブロック]]+[[ミラディン]]) | ||
331行: | 356行: | ||
序盤はまるで[[黒緑白ビートダウン#エクステンデッド(時のらせん期)|ドランデッキ]]のような動きをしながら、次の[[ターン]]にいきなり[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、[[プロツアーアムステルダム10]]の会場を沸かせた。 | 序盤はまるで[[黒緑白ビートダウン#エクステンデッド(時のらせん期)|ドランデッキ]]のような動きをしながら、次の[[ターン]]にいきなり[[精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor]]降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、[[プロツアーアムステルダム10]]の会場を沸かせた。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーアムステルダム10]] エクステンデッド部門9-1 ([http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/ 参考]) | **[[プロツアーアムステルダム10]] エクステンデッド部門9-1 ([http://archive.mtg-jp.com/eventc/ptams10/ 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[エクステンデッド]]([[第10版]]~[[基本セット2011]]、[[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]]) | **[[エクステンデッド]]([[第10版]]~[[基本セット2011]]、[[時のらせんブロック]]~[[ゼンディカー・ブロック]]) | ||
343行: | 369行: | ||
===ミラディン期=== | ===ミラディン期=== | ||
この[[環境]]のヤソコンは[[エメリアコントロール]]の亜種である。 | この[[環境]]のヤソコンは[[エメリアコントロール]]の亜種である。 | ||
+ | |||
{{#card:Emeria, the Sky Ruin}} | {{#card:Emeria, the Sky Ruin}} | ||
{{#card:Miren, the Moaning Well}} | {{#card:Miren, the Moaning Well}} | ||
{{#card:Yosei, the Morning Star}} | {{#card:Yosei, the Morning Star}} | ||
+ | |||
序盤は[[ボードコントロール]][[デッキ]]として動きつつ、[[平地]]を並べていき、7枚以上になれば、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]から[[空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin]]、[[嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well]]、[[明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star]]、[[壌土からの生命/Life from the Loam]]と選ぶことで、最終的には明けの星、陽星/Yosei, the Morning Starによる[[ロック]]がかかる状況に持ち込むことが可能。また、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]からの突然死も用意されている。 | 序盤は[[ボードコントロール]][[デッキ]]として動きつつ、[[平地]]を並べていき、7枚以上になれば、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]から[[空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin]]、[[嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well]]、[[明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star]]、[[壌土からの生命/Life from the Loam]]と選ぶことで、最終的には明けの星、陽星/Yosei, the Morning Starによる[[ロック]]がかかる状況に持ち込むことが可能。また、[[粗野な覚醒/Rude Awakening]]からの突然死も用意されている。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーオースティン09]] エクステンデッド部門6-3-1 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptaus09/welcome 参考]) | **[[プロツアーオースティン09]] エクステンデッド部門6-3-1 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/ptaus09/welcome 参考]) | ||
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[エクステンデッド]]([[第9版]]~[[基本セット2010]]、[[ミラディン]]~[[ゼンディカー]]) | **[[エクステンデッド]]([[第9版]]~[[基本セット2010]]、[[ミラディン]]~[[ゼンディカー]]) | ||
358行: | 387行: | ||
===オンスロート期=== | ===オンスロート期=== | ||
− | [[青黒トロン#エクステンデッド|青黒トロン]] | + | [[プロツアーベルリン08]]では[[青黒トロン#エクステンデッド|青黒トロン]]を使用し、同部門11-5(総合31位)の成績を残している。 |
==モダン== | ==モダン== | ||
375行: | 404行: | ||
[[八十岡翔太]]氏はこのデッキを使用し、[[プレイヤー選手権12]]で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々[[レガシー]]での数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。 | [[八十岡翔太]]氏はこのデッキを使用し、[[プレイヤー選手権12]]で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々[[レガシー]]での数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
− | **[[プレイヤー選手権12]] | + | **[[プレイヤー選手権12]] 準優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/mtgpc12/ 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[八十岡翔太]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[モダン]](~[[基本セット2013]]) | **[[モダン]](~[[基本セット2013]]) | ||
403行: | 433行: | ||
*2011年1月1日より罰する火はモダンの[[禁止カード]]に指定されている。 | *2011年1月1日より罰する火はモダンの[[禁止カード]]に指定されている。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 | ||
417行: | 448行: | ||
===黎明期=== | ===黎明期=== | ||
[[モダン]]初の[[プロツアー]]である[[プロツアーフィラデルフィア11]]でのヤソコンは、[[緑白青黒]]の[[コントロールデッキ]]。 | [[モダン]]初の[[プロツアー]]である[[プロツアーフィラデルフィア11]]でのヤソコンは、[[緑白青黒]]の[[コントロールデッキ]]。 | ||
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{{#card:Cryptic Command}} | {{#card:Cryptic Command}} | ||
{{#card:Eternal Witness}} | {{#card:Eternal Witness}} | ||
{{#card:AEther Vial}} | {{#card:AEther Vial}} | ||
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「Eternal Command」と名付けられたこのデッキは、のちの[[プレイヤー選手権12]]の[[ヤソコン#基本セット2013後|ヤソコン]]の前身とも言うべきデッキとなっている。 | 「Eternal Command」と名付けられたこのデッキは、のちの[[プレイヤー選手権12]]の[[ヤソコン#基本セット2013後|ヤソコン]]の前身とも言うべきデッキとなっている。 | ||
+ | |||
====サンプルレシピ==== | ====サンプルレシピ==== | ||
*備考 | *備考 |
2014年3月29日 (土) 01:30時点における版
ヤソコンは、東京圏の強豪・八十岡翔太のデザインによるコントロールデッキ。いわゆる「デッキブランド」である。八十岡が作成したコントロールデッキは、どれもヤソコンと呼ばれる宿命にあるらしい。基本的にはLoM開催期に作られたものを指す。
ブロック構築
イニストラード・ブロック構築
プロツアー「アヴァシンの帰還」のイニストラード・ブロック構築部門では人間リアニメイトを使用し、同部門で9-0-1の好成績を収めた(総合14位)。
ミラディンの傷跡ブロック構築
ミラディンの傷跡ブロック構築におけるヤソコンは、多色化は難しいとされてきた同環境の常識を覆す、青黒赤タッチ緑4色のテゼレットコントロール。
伝説のプレインズウォーカー — テゼレット(Tezzeret)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。あなたはその中からアーティファクト・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-1]:アーティファクト1つを対象とする。それは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。
[-4]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xはあなたがコントロールするアーティファクトの数の2倍である。
アーティファクト
マイコシンスの水源が戦場に出るか戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたは「あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探す。それを公開してあなたの手札に加え、その後ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasを中心に多くのアーティファクトが使用されているが、中でも重要なのはマイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring。太陽の宝球/Sphere of the Sunsなどとともに4色のマナ基盤を大きく支え、自分の漸増爆弾/Ratchet Bombに巻き込んだり、内にいる獣/Beast Withinやオキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelterの対象にしたりすることでカード・アドバンテージを得ることができる。
もちろん上記のカードは単純に除去としても優秀で、その他にも多色の利を活かして様々な除去呪文を採用している。粗石の魔道士/Trinket Mageからグレムリン地雷/Gremlin Mineや呪詛の寄生虫/Hex Parasiteをシルバーバレットできることもあり、非常にボードコントロールに長けたデッキだといえる。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアー名古屋11 ベスト8(ミラディンの傷跡ブロック構築部門 6-3-1) (参考)
- 使用者:藤田剛史
- フォーマット
アラーラの断片ブロック構築
プロツアーホノルル09のアラーラの断片ブロック構築部門ではナヤジャンドコントロールを使用し、同部門で6-4の成績を残している。
時のらせんブロック構築
ラヴニカ・ブロック構築
ラヴニカ・ブロック構築におけるヤソコンは、青白黒3色のコントロールデッキ。チーム戦かつブロック構築という非常に狭い領域でのフォーマットに用意された。
クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) 騎士(Knight)
警戒
宮廷の軽騎兵が戦場に出たとき、あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらのうちの1枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
宮廷の軽騎兵が戦場に出たとき、それを唱えるために(白)が使われていないかぎり、それを生け贄に捧げる。
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりにオーナーの手札に加える。
カードを1枚引く。
カウンターと除去でコントロールしつつ、宮廷の軽騎兵/Court Hussarでクロックを与える。アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IVでテンポを稼ぎ、最後は債務者の弔鐘/Debtors' Knellで絶望の天使/Angel of Despairを使いまわして勝利する。
序盤からカウンターやクロックを与えられるにもかかわらず、終盤息切れせずにすむように構成されており、そのバランス感覚は素晴らしい。
プロツアーチャールストン06ではデッキの使用者全員がマネーフィニッシュ、製作者の八十岡翔太自身は優勝という快挙を成し遂げた。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーチャールストン06 優勝 (参考)
- 使用者:八十岡翔太 チーム:Kajiharu80
- フォーマット
WUB [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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神河ブロック構築
神河ブロック構築におけるヤソコンは、神河ブロック構築でメタの中心にあるけちコンを標的とした青単パーミッション、いわゆる呪師コントロールである。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(2)(青),(T):カードを1枚引く。あなたの手札にカードが9枚以上ある場合、呪師の弟子を反転する。
1/2Tomoya the Revealer / 暴く者、智也 (1)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(3)(青)(青),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードをX枚引く。Xはあなたの手札のカードの枚数に等しい。
2/3ドローエンジンとして呪師の弟子/Jushi Apprenticeや巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrollsなどのクリーチャーを使用するのが大きな特徴。
この環境に優秀なカウンターは少ないものの、パーミッションなのでボードコントロール系のけちコンには圧倒的に有利。メインから入っている不忠の糸/Threads of Disloyaltyなどにより、白ウィニーとの相性も悪くない。
グランプリ新潟05ではベスト8に2人が残るという好成績を収めた。
サンプルレシピ
Jushi [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディン・ブロック構築
ミラディン・ブロック構築におけるヤソコンは、緑白青3色のコントロールデッキ。
同環境で一大勢力を誇る親和への対策として、減衰のマトリックス/Damping Matrixをメインデッキから投入、さらに酸化/Oxidizeやヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shamanといったアーティファクト破壊カードも多数採用されている。原野の脈動/Pulse of the Fieldsは親和だけでなく、同環境で有力なデッキであるビッグ・レッド対策も兼ねている。
サンプルレシピ
Revolution (MBC) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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スタンダード
ラヴニカへの回帰ブロック+テーロス・ブロック期
この時期のスタンダードにおけるヤソコンは、この環境では珍しい青黒コントロール。
伝説のプレインズウォーカー — アショク(Ashiok)
[+2]:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上から3枚のカードを追放する。
[-X]:悪夢の織り手、アショクによって追放された、マナ総量がXのクリーチャー・カード1枚をあなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーは、他のタイプに加えてナイトメア(Nightmare)でもある。
[-10]:すべての対戦相手の手札と墓地にあるすべてのカードを追放する。
クリーチャー — スフィンクス(Sphinx)
飛行
カード1枚を捨てる:ターン終了時まで、予知するスフィンクスは呪禁を得る。これをタップする。
予知するスフィンクスが攻撃するたび、占術3を行う。
この環境の青系コントロールは至高の評決/Supreme Verdictやスフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationの存在から白を含む構成になる場合がほとんどだが、これは青黒2色で構成されている。クリーチャーは各種単体除去と漸増爆弾/Ratchet Bombで対処し、土地が伸びたら好機/Opportunityで手札を補充する。
フィニッシャーの選択も独特で、定番の霊異種/AEtherlingではなく、軽い波使い/Master of Wavesと予知するスフィンクス/Prognostic Sphinxが採用されている。また、家畜化/Domesticationや悪夢の織り手、アショク/Ashiok, Nightmare Weaverで対戦相手のクリーチャーを利用して勝つことも可能。
サンプルレシピ
UB Control [5] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期
この時期のスタンダードにおけるヤソコンは、環境に多数存在するミッドレンジをメタったクロックパーミッションデッキ。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
ザスリッドの屍術師かあなたがコントロールする他の人間(Human)クリーチャーが1体死亡するたび、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体タップ状態で生成する。
2/2ザスリッドの屍術師/Xathrid Necromancerの恩恵を受けられる変わり谷/Mutavaultや瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageで攻撃しつつ、除去や打ち消しでバックアップする。隙を見せずにクロックを用意しやすい構成になっており、カウンターも構えやすい。
サンプルレシピ
- 参考
- グランプリ北九州13 23位 (参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
Yaso Control (ISD-RTR) [6] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- サイドボードにはキブラーグルールに有効な潮縛りの魔道士/Tidebinder Mageも用意されている。
ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期
この時期のスタンダードにおけるヤソコンは、前環境に引き続き、ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasを軸にした構成。
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
飛行
(T):飛行を持つ黒の2/2の吸血鬼(Vampire)クリーチャー・トークンを1体生成する。
(黒):血統の守り手を変身させる。あなたが5体以上の吸血鬼をコントロールしているのなら起動できる。
Lord of Lineage / 系統の王
〔黒〕 クリーチャー — 吸血鬼(Vampire)
飛行
あなたがコントロールする他の吸血鬼(Vampire)クリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
(T):飛行を持つ黒の2/2の吸血鬼クリーチャー・トークンを1体生成する。
エンチャント — オーラ(Aura) 呪い(Curse)
エンチャント(プレイヤー)
エンチャントされているプレイヤーがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。
序盤にボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasを出して5/5を量産し、ダメージレースを挑むのが、当時流行していたケッシグ・ランプに有効であったため、追加のクロックとして血統の守り手/Bloodline Keeperを採用し、勝ちパターンを増やしている。また、死の支配の呪い/Curse of Death's Holdは青白Delverのほとんどのクリーチャーが戦場に出られなくなる強烈なメタカード。
サンプルレシピ
- 参考
- プロツアー「闇の隆盛」 スタンダード部門 6-3-1 (参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
Yaso Control (PT Dark Ascension) [7] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期
伝説のプレインズウォーカー — テゼレット(Tezzeret)
[+1]:あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを見る。あなたはその中からアーティファクト・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-1]:アーティファクト1つを対象とする。それは基本のパワーとタフネスが5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。
[-4]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xはあなたがコントロールするアーティファクトの数の2倍である。
ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolasと各種アーティファクトを採用した青黒コントロールであるが、このデッキではアーティファクトは最低限の枚数に抑え、手札破壊、除去、カウンターなどにも多くのスロットを割いている。
各種CIP能力、特にトップメタのCaw-Bladeの対策として、メインデッキから4枚積まれた倦怠の宝珠/Torpor Orbが一際目を引く。
サンプルレシピ
- 備考
- グランプリシンガポール11 第5位 (参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
ヤソテゼ [8] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コールドスナップ+時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期
この環境のヤソコンはプレインズウォーカー・コントロールの形を取る。
伝説のプレインズウォーカー — ガラク(Garruk)
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
[-4]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
包囲攻撃の司令官が戦場に出たとき、赤の1/1のゴブリン(Goblin)・クリーチャー・トークンを3体生成する。
(1)(赤),ゴブリン1体を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。包囲攻撃の司令官はそれに2点のダメージを与える。
グランプリクラクフ07で使用したものは、黒緑に赤をタッチした形。クリーチャーも多く採用しており、タルモゴイフ/Tarmogoyfのような優秀なアタッカーのほか、包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderなどでアドバンテージを稼げるようになっている。
- この後も緑青黒(世界選手権07)や青黒(日本選手権08)のヤソコンが開発されているが、いずれも目立った成績を残せておらず、プレミアイベントではフェアリーを使用することが多くなっている(プロツアーハリウッド08など)。
- 次期環境のローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期でも引き続きフェアリーを使用しており、「フェアリーに勝てるデックは?」「ないよ」ともコメントしている。(参考)
サンプルレシピ
Brave Phoenix (TSP-LRW) [9] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ+時のらせんブロック期
LoM 2006では青赤氷雪コントロールを使用し、同部門で5-1の成績を残している。
次元の混乱発売後に、「黒い神の怒り」こと滅び/Damnationが登場したことにより、青黒トロンが開発される。詳細は青黒トロンを参照。
神河ブロック+ラヴニカ・ブロック+コールドスナップ期
コールドスナップ参入後に組まれた青黒のコントロールデッキ。占術の岩床/Scrying Sheetsを使用した、いわゆる氷雪コントロールの一種である。
アーティファクト
(1):あなたのライブラリーのカードを上から3枚見る。その後それらを望む順番で戻す。
(T):カードを1枚引き、その後師範の占い独楽をオーナーのライブラリーの一番上に置く。
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1氷雪土地
(T):(◇)を加える。
(1)(氷),(T):あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。そのカードが氷雪であるなら、あなたはそれを公開してあなたの手札に加えてもよい。((氷)は氷雪である発生源からのマナ1点で支払うことができる。)
キーとなるアドバンテージエンジンは占術の岩床/Scrying Sheets、師範の占い独楽/Sensei's Divining Top、闇の腹心/Dark Confidantの3枚。師範の占い独楽によるライブラリー操作で占術の岩床を活用しつつ、闇の腹心のライフロスを減らす。
デッキのその他の部分は純粋な青黒コントロールから変化はなく、カウンターや手札破壊などで構成される。
フィニッシャーには定番の曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirrorのほか、占術の岩床と相性のよいファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfootも使用される。
サンプルレシピ
Snow [10] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期
伝説のクリーチャー — ネズミ(Rat) 忍者(Ninja)
忍術(3)(黒)(黒)((3)(黒)(黒),あなたがコントロールする、ブロックされなかった攻撃しているクリーチャー1体を手札に戻す:あなたの手札からこのカードを、タップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出す。)
鬼の下僕、墨目がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはそのプレイヤーの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたのコントロール下で戦場に出してもよい。
(1)(黒):鬼の下僕、墨目を再生する。
インスタント — 秘儀(Arcane)
すべてのクリーチャーはターン終了時まで-2/-2の修整を受ける。
連繋(秘儀(Arcane))(3)(黒)(黒)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)
ラヴニカ:ギルドの都で湿った墓/Watery Graveが登場し、マナ基盤が充実したため、神河ブロック構築におけるヤソコンが青黒バージョンにアップデートされ、スタンダードで行われたLoMでは見事にワンツーフィニッシュを飾った。鬼の下僕、墨目/Ink-Eyes, Servant of Oniを採用することで、けちコンに採用されているフィニッシャーをリアニメイトする動きが追加されている。また、忌まわしい笑い/Hideous Laughterは、ドローエンジンとして呪師の弟子/Jushi Apprenticeや巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrollsなどのクリーチャーを使用しているこのデッキでは、タイミングを選ぶものの、白ウィニーなどには有効な全体除去である。
サンプルレシピ
- 備考
- Lord of Magic Championships 2005 優勝 (参考)
- 使用者:有留知広
- デザイン:八十岡翔太
- フォーマット
Jushi [11] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- サイドボードにはけちコンに有効な疑念の影/Shadow of Doubtやディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelgangerなどが採用されている。
ミラディン・ブロック+神河ブロック期
ミラディン・ブロック+神河ブロック期のスタンダードにおけるヤソコンは、青緑メインのコントロールデッキ。フィフス・ドーン登場後のもので、粗野な覚醒/Rude Awakeningをエンドカードとしたターボランドタイプをこう呼ぶ。
ソーサリー
以下から1つを選ぶ。
・あなたがコントロールするすべての土地をアンタップする。
・ターン終了時まで、あなたがコントロールする土地は2/2のクリーチャーになる。それは土地でもある。
双呪(2)(緑)(あなたが双呪コストを支払った場合、両方を選ぶ。)
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1インスタント
対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。
けちな贈り物/Gifts Ungivenによるシルバーバレット戦略を主体とした、いわゆるけちコントロールの一種で、永遠の証人/Eternal Witnessと全ての太陽の夜明け/All Suns' Dawnで墓地のカードを拾う。
主に4色で構成され、粗野な覚醒/Rude Awakeningや頭蓋の摘出/Cranial Extraction、神の怒り/Wrath of Godなどが組み込まれている事が多い。
サンプルレシピ
Gifts [12] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期
オンスロート・ブロック+ミラディン・ブロック期のスタンダードにおけるヤソコンは、青白コントロールの一種。ミラディン登場直後のもので、加工/Fabricateによるシルバーバレット戦略を利用したタイプをこう呼ぶ。
アーティファクト
(3),(T)または(黒),(T):あなたの墓地にあるアーティファクト・クリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
サーチする候補は、映し身人形/Duplicantやトリスケリオン/Triskelion、骸骨の破片/Skeleton Shard、波停機/Stabilizerなど。これらを使う必要がない場合でも、真面目な身代わり/Solemn Simulacrumや忘却石/Oblivion Stoneを持ってくることができる。
骸骨の破片/Skeleton Shardに若干頼る形になるため、ひっかき爪/Scrabbling Clawsが永遠のドラゴン/Eternal Dragonやゴブリン召集対策として広まってからは衰退してしまった。
- このデッキは、東京近郊の複数の大会が年に1回共催している「Lord of Magic Championships」2003年の大会でデビューを飾った。ミラディン発売直後に開催された非認定大会で、デッキの完成度と新エキスパンションのカードを生かした構成で注目を浴びた。
サンプルレシピ
メインデッキ (60) | |
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クリーチャー (7) | |
3 | 賛美されし天使/Exalted Angel |
3 | 真面目な身代わり/Solemn Simulacrum |
1 | 映し身人形/Duplicant |
呪文 (28) | |
4 | 神の怒り/Wrath of God |
2 | 正義の命令/Decree of Justice |
4 | 知識の渇望/Thirst for Knowledge |
2 | 加工/Fabricate |
3 | 巻き直し/Rewind |
3 | マナ漏出/Mana Leak |
2 | 蒸気の連鎖/Chain of Vapor |
1 | 骸骨の破片/Skeleton Shard |
1 | 波停機/Stabilizer |
1 | 精神隷属器/Mindslaver |
3 | 忘却石/Oblivion Stone |
2 | 赤の防御円/Circle of Protection: Red |
土地 (25) | |
8 | 平地/Plains |
7 | 島/Island |
1 | 沼/Swamp |
4 | 沿岸の塔/Coastal Tower |
1 | 教議会の座席/Seat of the Synod |
1 | 古えの居住地/Ancient Den |
1 | 大闘技場/Grand Coliseum |
2 | 隠れ石/Stalking Stones |
サイドボード | |
4 | 因果応報/Karma |
2 | もみ消し/Stifle |
1 | 波停機/Stabilizer |
2 | 聖なる場/Sacred Ground |
2 | 赤の防御円/Circle of Protection: Red |
1 | 正義の命令/Decree of Justice |
1 | 巻き直し/Rewind |
2 | 催眠の宝珠/Mesmeric Orb |
インベイジョン・ブロック+オデッセイ・ブロック期
カウンターモンガーを参照。
エクステンデッド
時のらせん期
長らく「ヤソコン」から離れていた氏の、久々のオリジナルデッキ。緑青黒タッチ白のビート・コントロールであり、Next Level BlueにかけてNext Level Doranと名付けられている。
伝説のクリーチャー — ツリーフォーク(Treefolk) シャーマン(Shaman)
各クリーチャーは、パワーではなくタフネスに等しい点数の戦闘ダメージを割り振る。
0/5伝説のプレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
基本は思考囲い/Thoughtseize、タルモゴイフ/Tarmogoyf、謎めいた命令/Cryptic Commandといった緑青黒のパワーカードからなるグッドスタッフ。そこに包囲の搭、ドラン/Doran, the Siege Towerをタッチし、クロックの底上げが図られている。貴族の教主/Noble Hierarchと、フェッチランドからサーチできるつぶやき林/Murmuring Boskにより、無理なく白マナを出せるようになっているのがポイント。
序盤はまるでドランデッキのような動きをしながら、次のターンにいきなり精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor降臨という芸当も可能。一見して何のデッキなのかわからない不思議さで、プロツアーアムステルダム10の会場を沸かせた。
サンプルレシピ
- 備考
- プロツアーアムステルダム10 エクステンデッド部門9-1 (参考)
- 使用者:八十岡翔太
- フォーマット
Next Level Doran [13] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ミラディン期
この環境のヤソコンはエメリアコントロールの亜種である。
土地
空の遺跡、エメリアはタップ状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが7つ以上の平地(Plains)をコントロールしている場合、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に出してもよい。
(T):(白)を加える。
伝説の土地
(T):(◇)を加える。
(3),(T),クリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたは生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。
伝説のクリーチャー — ドラゴン(Dragon) スピリット(Spirit)
飛行
明けの星、陽星が死亡したとき、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の次のアンタップ・ステップを飛ばす。そのプレイヤーがコントロールするパーマネントを最大5つまで対象とし、それらをタップする。
序盤はボードコントロールデッキとして動きつつ、平地を並べていき、7枚以上になれば、けちな贈り物/Gifts Ungivenから空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin、嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well、明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star、壌土からの生命/Life from the Loamと選ぶことで、最終的には明けの星、陽星/Yosei, the Morning Starによるロックがかかる状況に持ち込むことが可能。また、粗野な覚醒/Rude Awakeningからの突然死も用意されている。
サンプルレシピ
Yaso Control (PT Austin) [14] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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オンスロート期
プロツアーベルリン08では青黒トロンを使用し、同部門11-5(総合31位)の成績を残している。
モダン
基本セット2013後
基本セット2013参入後のヤソコンは、霊気の薬瓶/AEther Vialを使った青タッチ赤緑グッドスタッフ系ビート・コントロールデッキ。キーカードの謎めいた命令/Cryptic Commandと永遠の証人/Eternal WitnessからEternal Commandと呼ばれることもある。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
瞬唱の魔道士が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とする。それはターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、それのマナ・コストに等しい。(あなたはあなたの墓地にあるそのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
コンセプトは永遠の証人と瞬唱の魔道士/Snapcaster Mageを使い、謎めいた命令を回収・フラッシュバックして使い倒すデッキ。これらによるテンポ・アドバンテージ、マナ・アドバンテージの損失を補うべく霊気の薬瓶が投入されている。
デッキにはその他にも、タルモゴイフ/Tarmogoyfのサイズを上げる為の血清の幻視/Serum Visionsや、ドロー兼ディスカード、かつ手札で腐っている霊気の薬瓶を有効利用できる知識の渇望/Thirst for Knowledgeを採用するなど、シナジーを考慮した無駄のない構成となっている。サイドボード後の高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fellsとエレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmageも薬瓶との相性は抜群で、前者は呪文を唱えなかったターンのエンド前に登場させていきなり変身させたり、後者は打ち消されない2回分の否認/Negateとなる。
八十岡翔太氏はこのデッキを使用し、プレイヤー選手権12で予選を11勝1敗という圧倒的な戦績でトップ通過、総合準優勝という好成績を残した。元々レガシーでの数々の実績を持ちながら、当時のモダン環境ではあまり見られなかった霊気の薬瓶を大々的にフィーチャーしたデッキであり、このカードがモダンでも十分通用することを証明した。
サンプルレシピ
URG Junk [15] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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イニストラード後
イニストラード参入後のモダン環境で組まれた、青黒赤緑の4色のけちコントロール。
インスタント
対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーから異なる名前のカードを最大4枚まで探し、それらを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードから2枚を選ぶ。選ばれたカードをあなたの墓地に置き、残りをあなたの手札に加える。その後ライブラリーを切り直す。
インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。罰する火はそれに2点のダメージを与える。
対戦相手1人がライフを得るたび、あなたは(赤)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたの墓地にある罰する火をあなたの手札に戻す。
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚捨てる。
回顧(あなたはこのカードを、それの他のコストの支払いに加えて土地カードを1枚捨てることで、このカードをあなたの墓地から唱えてもよい。)
手札破壊・クリーチャー除去によるコントロール要素と、けちな贈り物/Gifts Ungivenによるシルバーバレット戦術を基調とする。
対ビートダウンには燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows+罰する火/Punishing Fireのコンボが、対コントロールにはカラスの罪/Raven's Crime+壌土からの生命/Life from the Loamのカラスローム同様のコンボがそれぞれ効果的。これらのコンボパーツをけちな贈り物でサーチすることができる。
初登場した世界選手権11では中村修平氏にシェアされ、モダン部門6戦全勝の好成績を残した。
- 2011年1月1日より罰する火はモダンの禁止カードに指定されている。
サンプルレシピ
ヤソコン (モダン) [16] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- デッキデザインの詳細についてはこちらも参照のこと。
黎明期
モダン初のプロツアーであるプロツアーフィラデルフィア11でのヤソコンは、緑白青黒のコントロールデッキ。
インスタント
以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。
クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。
「Eternal Command」と名付けられたこのデッキは、のちのプレイヤー選手権12のヤソコンの前身とも言うべきデッキとなっている。
サンプルレシピ
Yaso Control (PT Philly) [17] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- プロツアーフィラデルフィア11で霊気の薬瓶/AEther Vialを使用したプレイヤーは八十岡翔太だけであった。(参考)